睡眠障害とは?
image via shutterstockアメリカ人のおよそ3人に1人が、夜よく眠れていないといいます[1]。
寝不足だと、昼間にひどくだるく感じるだけではありません。アメリカ疾病対策センター(CDC)によると、睡眠不足は、太り過ぎや糖尿病、うつ病などいろいろな病気のリスクの上昇に関係しているのです[2]。
「睡眠障害」とは、夜間の睡眠の質や量が低下する問題が、繰り返し起こること。睡眠障害には、何かの病気を原因として起こるタイプのほか、そうではないタイプがあります。
従来、毎週何らかの睡眠障害の症状を経験しているのは、成人の75%近く、子どもでさえ、睡眠が妨げられている割合が30%に及ぶことが推定されています[3]。
睡眠障害は男性でも女性でも同じように多く見られますが、女性、特に30〜60歳の女性では、男性より睡眠障害になる確率が高いと研究からわかっています[5]。
もっとも多い睡眠障害のタイプは?
image via shutterstock「睡眠障害」と聞くと、不眠症を思い浮かべる人が多いかもしれませんが、安眠が妨げられる病気としてよく見られるものは、ほかにもあります。夜ではなく昼間に、睡眠障害の症状が現れるケースさえあるのです。
90以上のタイプがあるという睡眠障害。中でもよくあるタイプを見てみましょう。
不眠症
image via shutterstock不眠症は、眠りについたり、眠り続けたりすることができない、または夜間ずっと眠っていることができない病気です。いちばん多い睡眠障害で、次の2つに分けられます[4]。
原発性不眠症
原因になっている病気(基礎疾患)がないタイプ。
続発性不眠症
別の病気が原因のタイプ。
ときおり不眠症になると報告している人は、すべての成人のおよそ半数にのぼります。睡眠不足が一晩から数週間にわたって続く状態です。1か月以上続くと、“慢性の”不眠症になり、成人での割合はおよそ10%となります。[4][6][7]
睡眠時無呼吸
image via shutterstock睡眠時無呼吸は夜間に何度も呼吸が止まってしまう病気で、睡眠の深さと質が低下。毎晩、何百回も呼吸が止まるケースもあり、次の2タイプにわかれます。
閉塞性睡眠時無呼吸
睡眠中に気道(肺に通じる空気の通り道)が部分的に、または完全にふさがれるために起こります。睡眠時無呼吸では多い方のタイプです。
中枢性睡眠時無呼吸
呼吸をコントロールする筋肉が睡眠中に正しくはたらかないために起こるタイプです。脳内の“信号伝達の障害”、または心不全や脳卒中などほかの病気が原因で起こることが多くなります。[3]
ナルコレプシー
image via shutterstockナルコレプシーは、脳が身体の睡眠状態と覚醒状態を正しくコントロールできない神経疾患です。次の2つのタイプがあります。
1型ナルコレプシー
身体の睡眠と覚醒サイクルの調節を助ける脳内化学物質“ヒポクレチン”が少ない人です。あるいは特定のナルコレプシー症状がある人を指します。(症状の詳細は次回の『Prevention』記事で示します)
2型ナルコレプシー
ヒポクレチンの量は少なくありませんが、何らかのナルコレプシーの症状が見られる人です。[8]
むずむず脚症候群
image via shutterstockむずむず脚症候群(RLS)は読んで字の如しで、脚を休めているときにどうしても脚を動かしたくなってしまう病気です。普通は、ベッドに横になったとき、または長い間座っていた後で起こります。
むずむず脚症候群がとても重い場合、眠りにつくとか眠り続けるのが難しくなって、日中のひどい眠気や不眠症につながります。[9]
サーカディアンリズム障害
image via shutterstockこのグループの睡眠障害は、人の体内時計、サーカディアン(概日)リズムの調子がおかしくなることが原因となります。生まれつき備わっている体内時計に従って、眠りに導く、逆に眠気をなくすといった働きのある神経化学物質が放出されています。
でも、サーカディアンリズム障害の人は、体内時計と自分が望む睡眠と覚醒スケジュールが合わず、そのために睡眠に問題が起きるのです。
サーカディアンリズム障害には次のようないろいろなタイプがあります。
交代勤務睡眠障害
夜間働く人や不定シフトの人で、体内時計と一致しない時刻に寝起きしなければならないために起こるタイプです。
睡眠相後退症候群
いわゆる“宵っぱり”。ティーンエイジャーや若い成人に多く、午前2時や3時など、とても遅い時間にならないと眠れず、お昼すぎまで寝ていたくなってしまう病気。それでも別に構わない人もいるでしょうが、仕事や学校のせいで早寝早起きする必要がある場合は、かなり問題になります。
睡眠相前進症候群
睡眠相後退症候群の逆で、高齢者に多いタイプ。典型的には午後6時〜9時といったとても早い時間にベッドに入り、真夜中に起き出します。
ほかにもたくさんのタイプがありますが、この3つがもっとも多く見られます。[10]
次回の『Prevention』記事に続きます。
[1] CDC [2] CDC [3] Cleveland clinic [4] Mayo clinic [5] National Sleep Foundation [6] Cleveland clinic [7] AASM [8] NLH [9] Cleveland clinic [10] Cleveland clinic [11] Cleveland clinic [12] Cleveland clinic [13] CDC [14] Mayo clinic [15] Cleveland clinic [16] Cleveland clinic [17] Cleveland clinic [18] ACC [19] Mayo clinic [20] NCBI [21] NIH [22] NIH [23] Cleveland clinic [24] National Sleep Foundation
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訳/STELLA MEDIX Ltd.
永眠すりゃ全部解決できるぜ
「俺は夜は遅くまで起きていても全然平気」とか言う奴に限って、会議や打ち合わせの時に居眠りしてるんだよなぁw