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光老化、酸化、糖化。この3つが肌老化を促進する三悪であることをご存知でしょうか。

紫外線ケアだけでは足りない日焼け対策や、近年注目を集める「糖化と肌老化」の関係について、皮膚科学の権威である川島眞先生にうかがいました。

近赤外線対策してますか?

「現在、肌老化を進めると考えられている因子が3つあります。

太陽光(紫外線、近赤外線)による光老化。酸化ストレスが原因で発生する活性酸素による酸化。そして、糖質によるタンパク質変性による糖化です」(川島先生)

「AXXZIA(アクシージア)」が主催するセミナーに登壇した川島先生(東京女子医科大学 名誉教授)は、アトピー性皮膚炎やウイルス感染症、美容医療のエキスパート。

皮膚科医としてます認識してほしいのは、ひとつ目の光老化だと語ります。

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とくに注目したいのは、紫外線より波長の長い近赤外線の危険性です。

「肌のシミ、しわやたるみに関しては、紫外線のUVAやUVBだけではなく、近赤外線も防ぐべきです。

UVBは表皮のメラノサイトを活性化し、シミの元となるメラニンを作ります。UVAは、コラーゲンとエラスチンが肌細胞を支え、肌の弾力を保っている真皮にまで到達し、しわやたるみをもたらします。

一方で近赤外線は、UVBやUVAよりも皮膚の奥深く、真皮とその下の皮下組織まで届きます。その結果、コラーゲンとエラスチンを変性させ、しわやたるみを生じさせます」(川島先生)

近赤外線と紫外線は同じ太陽光なので、近赤外線を防ぐ効果のあるサンスクリーンで防ぐことができます。

川島先生によると、近赤外線の研究はまだ始まったばかりで、わかっていないことも多いのだそう。だからこそ、今の段階では慎重を期すと言う意味でも、近赤外線から肌を守ることを心がけたほうがいいということです。

肌をサビつかせる「酸化」の怖さ

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第二の要因である酸化、いわゆる肌の錆びつきは、近年かなり知られるようになってきました。

酸化ストレスによって生じる活性酸素は、体内の細胞や組織を酸化して破壊する強力なパワーを持っています。

酸化は老化につながり、皮膚のしわやたるみの原因になります。

紫外線が最大の酸化ストレスですが、放射線や大気汚染といった汚染物質も酸化ストレスを促進します。

活性酸素のターゲットはタンパク質、脂質、核酸、糖など広範囲です。活性酸素により酸化された細胞分子は、正常な構成を失って老化していきます」(川島先生)

酸化は食生活や睡眠の乱れによっても促進されるため、UVケアや生活習慣の改善に気を配り、酸化対策を実践していきたいところです。

「糖化」が肌の老化現象につながる

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第三の要因である糖化は、過剰な糖質とタンパク質の結合反応です。このふたつが結びついて最終糖化物質AGEsとなり、くすみ、しわ、たるみ、ハリ低下といった肌の老化現象を引き起こします。

「糖化のイメージは、体のコゲと形容されます。ふんわりした食パンも、焼くと茶色く焦げて固くなりますよね。

このようにタンパク質と糖を熱することで生まれる反応をメイラード反応といいますが、人間の老化と結びつくと判明したのはここ十数年のことです」(川島先生)

最終糖化物質AGEsは一度できると分解・排出されにくく、体内に蓄積されていき、健康面でも美容面でも影響を及ぼします。肌老化だけでなく、糖尿病や骨粗鬆症の原因にもなるのだとか。

「光老化、酸化、糖化。この3つは密接に関わりあいながら、疾病や老化の原因となっていきます。

たとえば酸化は、光老化をもたらす太陽光が大きな要因ですが、喫煙や加齢、汚染物質によっても促進されます。

太陽光にあたって皮膚温が上がれば、糖化反応はさらに進みます」(川島先生)

3つの要因と肌老化の関係は、まだまだ研究途上だと川島先生。今後の進展しだいでは、肌老化を食い止める有効な手立てが発見されるかもしれません。

川島 眞先生
1978年東京大学医学部卒業。東京女子医科大学皮膚科主任教授を経て、2018年 東京女子医科大学名誉教授に就任。専門はアトピー性皮膚炎、ウイルス感染症、美容医療。日本香粧品学会前理事長、日本美容皮膚科学会前理事長、日本近赤外線研究会理事長、日本コスメティック協会理事長、皮膚の健康研究機構副理事長。

美容領域でも「糖化」に注目

こうした状況を受けて、美容領域でも「糖化」がキーワードとなる兆しがあります。

「AXXZIA(アクシージア)」が開発した「エイジーセオリー」シリーズは、その先駆的存在。

すでに発売中の美容液「エイジーセオリー クラリファイングエッセンス」とジェルマスク「エイジーセオリー ジェルマスク」に加え、2019年5月24日から化粧水「エイジーセオリー バランシング ローション」と乳液「エイジーセオリー モイストヴェール エマルジョン」がラインナップに加わります。

いったん体内にできると、分解・排出は難しいといわれるAGEs。

スキンケアからも糖化対策ができるなら、肌老化に関しても今までにない働きが期待できそう。これからも注目していきたいと思います。

AXXZIA

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