糖質制限ダイエットは、短期で結果が出やすいと言われる反面、糖質を我慢してもなかなか結果に結びつかない、ダイエットをやめた途端にリバウンドなんてことも。
管理栄養士の藤井歩さんが解説する、糖質制限でやせない3つの理由と上手な糖質の摂り方を紹介します。
そもそも糖質って何?
糖質を制限すると聞くと、「糖質は太るもの」だと思いがちですが、そんなことはありません。
糖質は、主にご飯やパン、麺類などの主食やイモ類、とうもろこし、かぼちゃ、果物などに多く含まれている栄養素です。糖質は脳を働かせたり、身体や内臓を動かすためのエネルギー源となり、人間にとってとても大切な働きを持っています。
(「Diet Plus」より引用)
わたしたちが日々生きていく上で重要な役割を持っている糖質。では、なぜダイエットの敵のように思われているのでしょうか?
食事から摂った糖質がすべて体脂肪に変わるのではなく、エネルギー源として使い切れなかった分の糖質が体脂肪としてため込まれます。そのため、その人個人の性別や年齢、体格、活動量などに合った適正量の糖質を摂っていれば太ることはありません。
(「Diet Plus」より引用)
つまり、糖質は過剰に摂らないことが重要といえそう。運動習慣がなく、白米に、砂糖で甘辛く味付けした根菜やかぼちゃの煮物、食後にフルーツを食べて満腹……を繰り返していたら要注意です。
糖質制限をしてもやせない3つの理由
では、糖質制限をしてもやせないのはなぜ? 藤井先生によると、3つの理由が考えられるんだとか。
1.ストレスを感じやすい
糖質の摂取が極端に少なくなると脳の活動が鈍くなりイライラやストレスを感じやすくなってしまいます。(「DietPlus」より引用)
前述したとおり、糖質には脳を働かせるという役割があります。このストレスを解消しようと、食事量が増えている……! なんて可能性もあるようです。
2.やせにくい体質になる
糖質を制限をすると、最初は体重が減ります。しかし、エネルギー源となる糖質の摂取量が少ないと身体が危機感を感じ、少ないエネルギーでも多く活動できるような省エネ体質になってしまうこともあります。
(「Diet Plus」より引用)
糖質を制限することで体質は変化すると言われています。結果、食事制限をしていてもやせにくく、太りやすい体質になってしまうとのこと。リバウンドの可能性も高まります。
3.筋肉量が落ちる
糖質によるエネルギーが不足してしまった場合、身体は他の栄養素をエネルギー源として使います。筋肉の材料となるタンパク質がエネルギー源として使われてしまいますと、筋肉量の低下につながります。(「Diet Plus」より引用)
筋肉量が減ると基礎代謝が落ちます。代謝が下がった結果、食事量を減らしてもやせにくい体質になってしまうのです。糖質制限中は、筋肉量の測定はマストでおこないたいですね。
上手な糖質の摂り方は?
適切な糖質の量はその人の体格によって異なるそうですが、「ご飯の1食あたりの適量は『軽く握ったこぶし1個分の量』(「Diet Plus」より引用)」とのこと。
逆に、摂ることを避けたい糖質は、「お菓子や菓子パンなどの甘い物や、ビールや日本酒、カクテル、ワインなどの糖質が多いお酒(「Diet Plus」より引用)」だそう。
糖質が多めの食事のときは、主食の量を減らすなどひと工夫をして調節しましょう。
ダイエットは続けることが大切です。無理をしすぎず効率的に取り組めるプランを練りたいですね。
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