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「自分はできる!」という感覚は、実は危険な落とし穴
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「自分はできる!」という感覚は、実は危険な落とし穴

2019-06-02 20:00
    昨日は、自己肯定感とは何か、自尊心とは異なるものであることを説明しました。もうひとつ、「万能感」というものがあります。これは自己肯定感に似ているので注意が必要です。

    万能感とは「自分はすごい!」「自分はできる!」という感覚です。確かに、自分を認め、承認しています。では何が違うのかというと、自己肯定感は“あるがままの自分”が見えているということ。

    できることもできないこともあり、それが自分だと受け入れられるのが自己肯定感です。万能感はできる部分だけに光を当てています。自信をもって振る舞えるという点ではよい面もありますが、それはあくまでも一時的なもの。

    自己肯定感というのは、自分の嫌いなところ、だめなところもいいところも全部平等に見た上で、自分を承認するという点で、ふたつは大きく異なるわけです。

    30日間の「自己肯定感を上げる方法」をもっと見る

    川野泰周(かわの たいしゅう)先生
    臨済宗建長寺派林香寺住職/RESM新横浜睡眠・呼吸メディカルケアクリニック副院長。2005年慶応義塾大学医学部医学科卒業。臨床研修修了後、慶應義塾大学病院精神神経科、国立病院機構久里浜医療センターなどで精神科医として診療に従事。2011年より大本山建長寺専門道場にて3年半にわたる禅修行を行った。現在は寺務の傍ら精神科診療にあたり、マインドフルネスや禅の瞑想を積極的に取り入れた治療を行う。著書に『ずぼら瞑想』(幻冬舎)、『会社では教えてもらえない 集中力がある人のストレス管理のキホン』(すばる舎)などがある。精神保健指定医・日本精神神経学会認定専門医・医師会認定産業医。

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    取材・文/島田ゆかり、image via shutterstock

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