今日は、「ボディスキャン」という20分でできるワークをご紹介します。

横になり、ラクな姿勢で、つま先、ひざ、もも、お尻、おなか、胸、首、肩、顔、頭という順番で、ゆっくり自身を観察していきます。観察というのは「何を感じるか」に意識を向けます。「かかとは今、カーペットについているな」とか「腰はちょっと重い感じだな」といった要領です。

途中で寝てしまってもOK。そんなときは、「ボディスキャンを最後まで終わらないうちに寝てしまったな。これは体が睡眠を欲しているんだな」という気づきを大切にしてください。

ボディスキャンは「アフェアネス」を上げるのに効果があります。「気づき」ですね。微細な感覚に気づくようになっていくと、感覚に対する鋭敏性が高まっていきます。

気づき=アウェアネスが高まると同時に、あるいはしばらくしてから、アクセプタンス=受容性も高まっていく。その結果、自己肯定感の向上につながります。

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川野泰周(かわの たいしゅう)先生
臨済宗建長寺派林香寺住職/RESM新横浜睡眠・呼吸メディカルケアクリニック副院長。2005年慶応義塾大学医学部医学科卒業。臨床研修修了後、慶應義塾大学病院精神神経科、国立病院機構久里浜医療センターなどで精神科医として診療に従事。2011年より大本山建長寺専門道場にて3年半にわたる禅修行を行った。現在は寺務の傍ら精神科診療にあたり、マインドフルネスや禅の瞑想を積極的に取り入れた治療を行う。著書に『ずぼら瞑想』(幻冬舎)、『会社では教えてもらえない 集中力がある人のストレス管理のキホン』(すばる舎)などがある。精神保健指定医・日本精神神経学会認定専門医・医師会認定産業医。

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取材・文/島田ゆかり、image via shutterstock

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