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「頭が痛くなりそう」と思ったとき、気をつけたいこと3
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「頭が痛くなりそう」と思ったとき、気をつけたいこと3

2019-06-24 11:00
    慢性的な頭痛に悩まされている人は、日常生活のちょっとした変化や刺激に脳が過敏に反応して、それをきっかけに頭痛を引き起こしてしまうことがよくあります。

    頭痛を悪化させないためのポイントを、東京女子医科大学病院脳神経センター頭痛外来客員教授の清水俊彦先生に伺いました。

    vol.1でもお話したように、慢性頭痛は単なる頭の痛み、ではなく、脳が異常に興奮している状態です。痛み止めで表面的におさえても、水面下の興奮が鎮まらない限り、痛みは繰り返し起こります。脳は一度興奮すると、3日間は余韻が残るといわれています。

    痛みには段階がある

    痛みには段階があります。まず最初に、目から入る光に頭の後頭部にある後頭葉が反応してズキズキとし始めます。そこで興奮状態が鎮まらないと、頭の横の側頭部にある側頭葉で音、さらに前頭葉でにおいに過敏に反応します。

    光がいつも以上にまぶしく感じたり、大きい音や、周囲の匂いで具合が悪くなるという場合は、脳の興奮状態が続いている可能性が。この興奮のエネルギーが脳に蓄積されて強くなってくると、頭痛はどんどん悪化し、脳過敏症候群になる可能性も高くなってしまいます。

    そのため、強い光や音、においは頭痛の大敵となる3大刺激。頭痛持ちの人にとっては痛みの悪化を招く原因になります。

    「頭が痛くなりそう」と思ったときには、大前提として下記の3つに気をつけましょう。

    「頭が痛くなりそう」と思ったとき、気をつけたいこと3

    1.まぶしい光をなるべく見ない

    天気のいい日に外へ出て空を見上げた瞬間に、めまいや頭痛が起きて具合が悪くなった経験はないでしょうか。ひどい方だと倒れ込んだということもあるかもしれません。こんな経験のある人は片頭痛持ちである可能性大。

    日差しの強くなるこれからの時季は、外出時のサングラスは紫外線カットだけでなく、頭痛予防にも大切なアイテム外したときの光のコントラストによる刺激も頭痛に悪影響を及ぼすので、色の薄いレンズを選びましょう

    また、洗濯物を干したりするときも要注意。自宅にいるときも、ベランダや庭に出る際はサングラスを忘れずに。PCやスマホのブルーライトも、脳を強く刺激して頭痛を誘発します。防止フィルムや、光量を落とすなどの工夫を。

    2.人混みの中やBGMのうるさい場所は行かない

    頭痛は、忙しいときよりも、ストレスから解放されてホッとしたときや、週末や休日によく起こります。楽しいはずの休日には、頭痛発作を起こす危険因子がたくさん潜んでいます。

    特に危険なのがカラオケボックスです。大音量のカラオケ、モニターの照明、食事や飲酒、喫煙など、頭痛を引き起こす要因がたくさん潜んでいます。

    また、映画館やコンサートなども鑑賞中は集中しているため気が付かなくても、終わった後に頭痛が起きる可能性が大です。

    同じように、繁華街やデパートなどの酸素が薄い人混みも要注意食品や化粧品のにおいが入り混じっている空間は注意が必要です。

    楽しい休日と思っても、頭痛が起きてしまえば結局後悔が残ります。外出するときは、自分の体調をよく見極めて調子がいいときだけ、楽しみましょう。

    3.香りの強い香水や柔軟剤は使わない

    光、音に次いで気をつけたいのがにおい。においに敏感に反応して頭痛が起こる人は、かなり悪化した手強い片頭痛もちとも言えます。タバコの匂いはもちろんのこと、気をつけたいのが香水や柔軟剤です。ひとつひとつは、リラックスできるいい香り、と思っていても、複数の匂いはが混じることで、頭痛を誘発してしまうこともあります。

    複数の匂いが混じりやすい人混みや電車の中ではマスクでブロックを。普段からも香水や柔軟剤など強い香りのアイテムは選ばないようにしましょう。

    清水俊彦先生
    東京女子医科大学病院脳神経センター脳神経外科 頭痛外来 客員教授、獨協医科大学脳神経内科 臨床准教授(兼任)。日本脳神経外科学会認定医、日本頭痛学会監事や幹事を歴任、認定専門医。東京女子医科大学本院や同東医療センターの他に、汐留シティセントラルクリニック(東京都)、脳と心のクリニック(茨城県阿見町)、小山すぎの木クリニック(栃木県小山市)、獨協医科大学脳神経内科(栃木県)マミーズクリニック(東京都)、伊豆大島医療センターの頭痛外来を担当。学会活動をはじめテレビ、頭痛関連の著書も多数執筆。『頭痛女子のトリセツ』(マガジンハウス刊)『頭痛は消える。』(ダイヤモンド社)『マンガでわかる 頭痛・めまい・耳鳴りの治し方』(新紀元社刊)など。

    image via shutterstock

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