自己肯定感は、何のために必要かと問われたら、結局自分に優しさを与えてあげるために必要なものだと言えるでしょう。この30日間でお伝えしてきたことはすべて、自分に優しくなるための知恵なのです。

甘やかすこととは違います。自分に優しくするとは、自分と向き合い、自分を受け入れ、愛すること

自分の健康に目を向けてあげられるかどうか。自分が幸せでいることを認めてあげられるかどうか。自分の努力を認めてあげることができるかどうか。ひいては、他人を尊重してあげられる自分でいられるかどうか。

自分に優しくするというのは、セルフケアがきちんとできること。自分にひと手間かけることを意識して生きていくことなのです。

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川野泰周(かわの たいしゅう)先生
臨済宗建長寺派林香寺住職/RESM新横浜睡眠・呼吸メディカルケアクリニック副院長。2005年慶応義塾大学医学部医学科卒業。臨床研修修了後、慶應義塾大学病院精神神経科、国立病院機構久里浜医療センターなどで精神科医として診療に従事。2011年より大本山建長寺専門道場にて3年半にわたる禅修行を行った。現在は寺務の傍ら精神科診療にあたり、マインドフルネスや禅の瞑想を積極的に取り入れた治療を行う。著書に『ずぼら瞑想』(幻冬舎)、『会社では教えてもらえない 集中力がある人のストレス管理のキホン』(すばる舎)などがある。精神保健指定医・日本精神神経学会認定専門医・医師会認定産業医。

自分に優しく、もうひと手間を

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取材・文/島田ゆかり、image via shutterstock

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