睡眠にまつわるあらゆる悩みを、1万人の眠りを変えた快眠セラピスト・三橋美穂さんが解決。20年以上にわたる研究の中で導き出された、誰でも実践できて本当に効果がある「眠トレ」=睡眠トレーニングメソッドをご紹介します。 image via Shutterstock

平日の睡眠不足を補うために休日に朝寝坊をしている人、休日に寝だめをしているという人。実はこの習慣は要注意。体内時計が乱れてしまい、余計に疲れが残る結果を招いています。

正しい睡眠負債の返済法はこうです。

「いつもより1時間早く寝て、1時間遅く起きる」

たとえば、平日は夜12時に寝て朝6時に起床しているという人は、夜11時に寝て朝7時に起きるようにします。睡眠時間は2時間長くなるものの、睡眠中央値は午前3時で変わらないので、体内時計がズレることはありません。

以前は、「平日と休日の起床時刻のズレは2時間以内ならよい」とされていましたが、研究の結果、2時間のズレは代謝やホルモンへの影響が大きいことがわかりました。

この研究では、土日の2日間で起床時刻を合計3時間遅らせると、体内時計が45分遅れてしまうと報告されています。つまり、夜12時になっても眠くならず、朝6時には眠くて起きられないということです。

これは悪循環の始まり。どこかで断ち切らなくてはなりません。そのためには、休日でも平日の起床時刻から遅くとも1時間以内には起きるようにしましょう。

30日間の「快眠トレーニング」をもっと見る

眠トレ! ―ぐっすり眠ってすっきり目覚める66の新習慣 (単行本)

1,512円

購入する

眠トレ!ぐっすり眠ってすっきり目覚める66の新習慣」(三笠書房)
1万人の眠りを変えた快眠セラピストが教える、睡眠改善の画期的新メソッド(=眠トレ)。心地よく眠りにつくためには、体内時計や自律神経、体温、ホルモンなど、すべての準備が整っている必要があります。そのための「生活習慣」や「運動」「考え方」など、著者が20年以上にわたって研究を重ねてきた中で、誰でも実践できて本当に効果がある66の「眠トレ」を厳選して紹介します。

三橋美穂(みはし・みほ)
快眠セラピスト・睡眠環境プランナー。寝具メーカーの研究開発部長を経て、2003年に独立。これまでに1万人以上の眠りの悩みを解決してきており、とくに枕はその人の頭を触っただけで、どんな枕が合うかわかるほど精通している。日本語版を監訳した『おやすみ、ロジャー 魔法のぐっすり絵本』(カール=ヨハン・エリーン、飛鳥新社)はシリーズ累計100万部を突破。NHK「あさイチ」など、テレビ番組の出演多数。

「寝だめ」ってやっぱりよくない!

気持ちよくても、週末の「寝だめ」は止めたほうがいい理由

間違った睡眠の思い込みしてるかも? ちょっと意外な快眠の常識

RSS情報:https://www.mylohas.net/2019/08/195911sleep_training23.html