生理前や生理中は眠くなる。いくら寝ても寝たりない……そんな症状を訴える女性は少なくありません。
これは、排卵後の高温期と関係しています。プロゲステロン(黄体ホルモン)が増加すると、基礎体温が上昇し、深部体温が下がりにくくなります。すると睡眠が浅くなり、逆に日中は眠くなってしまうのです。
これらは女性に備わっている自然のサイクル。そのリズムに合わせてゆったり過ごすのが正解です。睡眠が浅くなるぶん、すこし長めに眠るようにするとバランスが保てます。
また、このときに効力を発揮するのが入浴です。しっかり湯船に浸かって、体温のメリハリをつけてください。入浴後に体温が急降下するタイミングで眠気が強くなるので、そのタイミングでベッドに入ること。アロマや音楽も上手に取り入れながら、自分を慈しむ期間として穏やかに過ごすことをおすすめします。
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眠トレ! ―ぐっすり眠ってすっきり目覚める66の新習慣 (単行本)
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「眠トレ!ぐっすり眠ってすっきり目覚める66の新習慣」(三笠書房)
1万人の眠りを変えた快眠セラピストが教える、睡眠改善の画期的新メソッド(=眠トレ)。心地よく眠りにつくためには、体内時計や自律神経、体温、ホルモンなど、すべての準備が整っている必要があります。そのための「生活習慣」や「運動」「考え方」など、著者が20年以上にわたって研究を重ねてきた中で、誰でも実践できて本当に効果がある66の「眠トレ」を厳選して紹介します。
三橋美穂(みはし・みほ)
快眠セラピスト・睡眠環境プランナー。寝具メーカーの研究開発部長を経て、2003年に独立。これまでに1万人以上の眠りの悩みを解決してきており、とくに枕はその人の頭を触っただけで、どんな枕が合うかわかるほど精通している。日本語版を監訳した『おやすみ、ロジャー 魔法のぐっすり絵本』(カール=ヨハン・エリーン、飛鳥新社)はシリーズ累計100万部を突破。NHK「あさイチ」など、テレビ番組の出演多数。