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まさかそんな病気が? と、驚くような病気も世の中にはあるのです。

前回は、急に外国語のようなアクセントで話し始める症候群、文字通り肌が青くなる病気など、7つの珍しい病気を紹介しました。

今回も、8つのレアディジーズ、とても希少な病気をまとめます。

1. ツリーマン病

ツリーマン病、または疣贅状表皮発育異常症(ゆうぜいじょうひょうひはついくいじょうしょう)と呼ばれる病気。これは遺伝性の皮膚に起こる病気です。イボのような病変がヒトパローマウイルスと呼ばれるウイルスの影響で発生するのです。

レアディジーズレポートによる解説によれば、ただのイボばかりではなく、手や足がまさに樹木になったように変化していくのが特徴で、手足を使うことが難しくなってしまうほどに。困ったことに、現在でも治療法がなく、まずはイボを防ぐほかなく、できたら外科手術で取るしかない状態なのです。

2. ヴァンパイア症候群

吸血鬼、あるいはヴァンパイアといえば、ホラー映画に登場して日光に弱いことが特徴の怪物。ですが、色素性乾皮症は現実に存在する(でも希少な)、日光に含まれる紫外線に過敏になる皮膚の病気です。

米国希少疾患協議会によると、なんと1万倍も皮膚がんのリスクが上昇。このため、わずか10分間日光にさらされるだけで水ぶくれなどができてしまうので、太陽の光を避ける必要があります。

3. ウェアウルフ症候群

ヴァンパイアのように、ウェアウルフ(狼男)もホラー映画だけに現れる典型的な怪物です。ところが、現実にも、ウェアウルフ症候群、あるいは先天性多毛症と呼ばれる病気が存在します。まるで狼男のように体中(顔も含め)が毛に覆われてしまう病気です。

男性ばかりではなく、女性にも起こる場合があります。『American Journal of Clinical Dermatology』誌によると、その毛は剃るのが難しく、つらい思いをする羽目に。生まれつき多毛であるケースもあれば、成長するにつれて多毛になっていくケースもあります。

4. エイリアンハンド症候群

自分の手が勝手に動き始めたら、それって怖いこと。まさにそれが起こるのがエイリアンハンド症候群という病気。ベイラー大学医学センターによると、希少疾患の過去の事例として、そんな風に他人に自分の手が操られる感覚になる病気が報告されています。

例えば、77歳女性は自分が意識しないのに、顔を自分の手ではたく症状が現れたそう。ほかの例では、自分の手が他人を傷つけようとしたケースも。神経疾患であるために診断が難しく、通常、症状の観察から診断されます。この病気は、ケガを負った後、または脳卒中の後に起こることがよくあります。

5. モルゲロン病

皮膚の上を何か、虫のようなものが這っている感覚を感じると、ちょっとヒヤッとします。でも、不幸にも、モルゲロン病の人には、こうしたことがしょっちゅう起こるのです。

研究によれば、細菌感染により、この病気となった人の皮膚の病変には、複数の色の繊維が現れます。メイヨークリニックによると、虫が這うような感覚が最も強く出ているときには、かゆみを伴う発疹や痛みとともに、けん怠感、抑うつ感、集中力の欠如、記憶力の喪失も現れてきます。

6. 水アレルギー

水アレルギーというのは、それ自体あり得ないと思えますが、生きるのに欠かせないにもかかわらず、実際には存在する病気なのです。水じんましんというもので、水に触れると発疹がでてきます(ときどきかゆい!)。水さえなくなれば、30~60分で症状も消えるのです。

米国の遺伝学希少疾患情報センター(GARD)によると、水を使った検査で診断することができます。水を避けることはほぼ不可能なので、抗ヒスタミン薬、塗り薬、紫外線療法、注射薬を使いながらつきあうことになります。

7. ストーンマン症候群

ストーンマン症候群は、進行性骨化性線維異形成症(FOP)とも呼ばれ、遺伝子変異によって起こり、腱や靱帯が骨に変化してしまうという病気です。骨格の外側に骨ができてしまうので、動くこと、呼吸すること、話すことのほか、食べることさえも難しくなっていきます。

特に問題となるのは、ジェネティクスホームリファレンスによると、筋肉にケガをしたときに、転倒しただけでも、ケガした場所が骨に置き換わってしまうこと。この病気は臨床検査や症状の分析を通して診断され、幼少期に判明する傾向があります。

8. 脳室周囲結節状異所性灰白質

脳室周囲結節状異所性灰白質(のうしつしゅういけっせつじょういしょせいかいはくしつ)になると、脳の成長過程で、神経細胞に問題が起こります。知的な問題、まひが起きることがあります。治療法は存在せず、この病気が診断されると、女性が子どもを持つことを望んだときに、難しい決断を迫られることがあります。

「20代の前半の女性で、学習能力の問題、頭痛、関節の安定性の悪化という症状を訴えた方がいました。まるで曲芸師のように、関節が過度に伸展するのです。それはケガの原因にも。脳のMRIを撮影すると、脳の組織に異常が見つかり、遺伝子検査により病気が判明しました。女性が男児をもうけ、病気が遺伝した場合、子どもは死に至る可能性が高くなります」とテイラー医師は話します。

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Tehrene Firman/15 Weird Medical Conditions You Probably Haven't Heard Of/weird-medical-conditions/STELLA MEDIX Ltd.(翻訳)

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