MYLOHAS読者の、ニッチな美容のお悩みを解決する「ビューティ駆け込み寺」連載。今回は、「毛穴ケアの正解がわからない」というお悩みです。

はがして黒ずみを取るパックは毛穴を広げてしまうの? そもそも毛穴が開いてしまう理由は? 毛穴のメカニズムからケアの方法まで、化粧品メーカーでの美容コンサルタントとして多方面で活躍するビューティサイエンティストの岡部美代治さんに伺いました。

毛穴が目立って見えるのは当たり前のこと!

赤ちゃんのときのように毛穴なんてないすべすべの肌に戻りたい! ティーンからミドルエイジまで、多くの女性を悩ませる毛穴。そもそも、毛穴が目立ってしまうのはなぜなのでしょうか。

Tゾーンや小鼻まわり、頰など、皮脂腺が多い箇所にある毛穴はどうしても大きいものなのです。ですから、他の部分と比べれば目立って当たり前。それは誰に対しても言えることです。

毛穴の大きさや汚れが気になるのは、ご本人がその部分だけにフォーカスしているからに過ぎません。自分が気にしているほど、相手は見ていないもの。まずは、そんなに気にしすぎないことが一番の薬です」(岡部さん)

毛穴が広がる原因はふたつあります。

「ひとつは思春期に皮脂腺が発達することで、Tゾーンを中心に毛穴が開くこと。これは男性のほうが顕著です。ニキビができると炎症を起こし、さらに毛穴が広がってしまう場合もあります。幼少期はなかった毛穴が目立つのは、大人になった印といっていいでしょう。

もうひとつは、加齢によってたるみが起き、毛穴の形状が歪んでしまうこと。これは帯状毛穴と呼ばれます。いずれの毛穴も、なくしてしまうことはできません。しかし適切なケアをすれば、さほど目立たないものなんです」(岡部さん)

毛穴ケアのカギは、毎日の洗顔と保湿

そうはいっても、毛穴の開きや黒ずみは気になってしまうもの。正しいスキンケアの方法はどんなものなのでしょう?

「基本的には、毎日行う洗顔を丁寧にすることです。毛穴が目立つところは皮脂がたまりやすく、酸化して黒ずみやすいので、他の部分に比べると汚れが落ちにくいんです。

洗顔料をやさしく包み込むようにして丁寧になじませ、よくすすぎましょう。その後の保湿もしっかりと行うこと。これで毛穴まわりは十分きれいになります」(岡部さん)

気を付けたいのが、汚れを落とそうとゴシゴシこすってしまうこと。毛穴に負担がかかり、炎症を起こしてしまうことも。あくまでも丁寧に、が鉄則です。

ゴマージュやパックなどのスぺシャルケアは行っていただいて構いません。はがすパックも週1〜2回くらいなら問題ないですよ。

毛穴が開くと言われますが、ある程度時間が経てばもとに戻ります。スペシャルケアを行うと、気持ちもさっぱりしますよね」(岡部さん)

ちなみに、洗顔やパックでも取れない毛穴の黒ずみは、角栓だけでなく毛穴まわりの色素沈着(メラニン)の可能性が高いそう。その場合は美白ケアが有効です。

「毛穴の開きにしても黒ずみにしても、本来はそんなに目立つものではありません。気にし過ぎは禁物です」(岡部さん)

岡部さんおすすめ! 毛穴のためのスキンケア

ルナソル スムージングジェルウォッシュ 150g 3,456円(税込)

毛穴汚れや古い角質によるくすみにアプローチするジェルタイプの洗顔料。

みずみずしく軽やかなテクスチャーのジェルが、うるおいを守りながらすっきり汚れをオフ。メイクが映える、明るく無垢な素肌に整えます。

メナード ポアライザーX 20g 6,480円(税込)

角栓の新知見を搭載し、肌を引き締める美容液。化粧水のあとに、毛穴が気になる部分になじませます。

みずみずしい感触でキメの整ったサラサラの肌に仕上げ、メイク前に使用すればファンデーションなどの仕上がりを美しくします。

ライース®クリアセラムNo.6 30mL 5,400円(税込)

皮脂分泌を抑制する効果が認められた唯一の成分「ライスパワー®No.6」を配合した美容液。過剰な皮脂分泌のみを抑制し、肌の水分量には影響を与えません。

毛穴のつまりや黒ずみを繰り返さない、なめらかでクリアな美肌へ。

あまり毛穴に意識をフォーカスし過ぎず、毎日のスキンケアを丁寧に行うことが、毛穴とうまく付き合う方法のようです。上記のような美容液をプラスして、快適に過ごしましょう。

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