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4人に3人が経験してる「性行為中の痛み」。出血したら危ないの?
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4人に3人が経験してる「性行為中の痛み」。出血したら危ないの?

2019-11-01 22:00
    セックスの最中の痛みは、人に言えない話だと思っていませんか? でも実はよくあること。だまっているべきではないのです。

    アメリカ産科婦人科学会によれば、4人中3人近くもの女性が、人生のどこかの時点で性行為中に痛みを経験すると言われています。『Mayo Clinic Proceedings』誌に掲載された研究によると、特に更年期によくみられるとのこと。エストロゲンのレベルが急速に減少し、膣の乾燥や炎症が起こりやすくなるために、セックスが不快になりやすいのです。

    多くの女性が我慢しますが、本来はそうすべきではありません。セックスの痛みについて医師に相談することが、セックスを再び気持ちのよいものにするための第一歩。

    婦人科医に相談したほうがよい4つの例と、その場合どのように話をしたらよいのかを教えます。

    1. 潤滑剤が役に立たないとき

    image via shutterstock

    セックスが不快になった時に最初に試してみるものとして、研究では市販の潤滑剤や膣の保湿剤を挙げています。

    「潤滑ゼリー」の知られざる世界。目的や成分別で選ぶならどれ?

    膣の乾燥が原因で、挿入時に痛みを伴うことはよくあることです」と話すのは、米国産科婦人科学会フェロー産婦人科医アリアナ・ショールズ=ダグラス医学博士。

    したがって潤滑剤などを使っても効果がない時には、医師に相談するとよいでしょう。米国国立衛生研究所(NIH)によれば、ホルモンの変化がみられる、授乳をしている、特定の薬を服用している、あるいは深刻なストレスや抑うつなども乾燥の引き金となるとのこと。

    かかりつけの婦人科医に相談すれば、原因を探して、局所あるいは経口エストロゲンなどの処方薬で解決できるかどうかを判断してくれるはずです。

    2. 痛みに出血が伴うとき

    image via shutterstock

    セックス後に、月経中間期にあるような痛みのない出血がたまに見られるのは、生理がある女性にとっては普通のこと。

    しかし、そうした出血が痛みを伴うようなら話は別です。乾燥がひどい場合、膣の組織が傷ついて出血することがあるとショールズ=ダグラス医師は指摘しています。クラミジアや淋病などの性感染症でもセックス後に出血や痛みを引き起こすことがあります。

    しかし、これが閉経後だとまた話は違ってきます。閉経していてセックスの後に(あるいは他の時にも)膣から出血が見られたら、必ず医師の診察を受けましょう。米国国立衛生研究所(NIH)では、膣がんや子宮頸がんなど深刻な病気の兆候かもしれないと注意しています。

    3. おしっこをして痛みがあるとき

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    排尿時にかゆみや焼けるような感じがありますか? だとすると、カンジダ膣炎や細菌性膣炎(膣内の悪玉菌と善玉菌のバランスが崩れることによって起こる一般的な細菌感染症)の可能性が高いと米国国立衛生研究所(NIH)は指摘しています。

    感染症は自宅で治療できることもありますが(カンジダ膣炎の市販薬などを使うなどが考えられます)、まずは医者に診てもらうのがよいでしょう。何が起きているのかを診察した上で、抗生物質の処方が必要かどうかも判断してくれます。

    しかし、問題の原因が常に感染症とは限りません。セックス中や排尿時の痛みはクリトリスの癒着によって起こることもあります。そう話すのはセックス生理学者のニコール・プラウジー博士です。

    クリトリスに皮弁がかぶる「陰核包茎」によって腺がつまってしまうため、『Sexual Medicine』誌に掲載された研究によれば、セックスに痛みを伴ったり、細菌が繁殖して膣の感染症を引き起こしたりすることがあるとのこと。これが痛みの原因だと婦人科医が判断した場合、簡単な手術で治すことができるでしょう。

    4. 痛みが強い、あるいは長時間続くとき

    image via shutterstock

    痛みはあっても他の症状がない場合、いつ医師に相談したらいいのか判断するのが難しいかもしれません。

    「それは自分で決めるしかありませんが、ずっと不快感があるのであれば、明らかに一度医師に診てもらったほうがいいですね」(ショールズ=ダグラス医師)。

    何かしらの外傷や目に見える病変がある、またはいつもと違う分泌物などを伴う痛みがある場合も、すぐに医師の診察を受けるべきです。

    もちろん、軽い痛みが1、2回あったことを相談してもかまいません。「医師に相談するのにひどくなるまで待つことはないのです。がまんできると思っても、どうなった時に対処をすればいいのか、あらかじめ医師に相談してもいいんですよ」(プラウジー博士)

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    RSSブログ情報:https://www.mylohas.net/2019/11/201568pvn_painfulsex.html
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