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うまいと噂の「フェイクお肉バーガー」、気になるカロリーや栄養は?
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うまいと噂の「フェイクお肉バーガー」、気になるカロリーや栄養は?

2019-11-13 07:30
    お肉そっくりの見た目と味なのに、牛や豚じゃないんです!

    植物由来の代替肉を使ったハンバーガー、「ビヨンドバーガー」と「インポシブルバーガー」の発売が、アメリカでスタートしたのは2016年のこと。

    それまでも米、エンドウ豆、豆、豆腐、セイタン(グルテンミート)を使ったベジミートはありましたが、加工された植物タンパク質とココナッツオイルで本物のお肉に似せた風味を実現。また、ビーフ味を出すための「ヘム」と呼ばれる物質が、「インポシブルバーガー」には含まれています。

    植物由来の代替肉は、いまや全米で大流行。大手ファストフード・チェーンでも代替肉のハンバーガーやチキンが販売されています。

    サイト「BetterThanDieting.com」の創設者で『Read It Before You Eat It: Taking You from Label to Table』の著者、管理栄養士のボニー・タアブ・ディックスさんは次のように言います。「私は何年もお肉を食べていなかったのですが、最近レストランでおいしいインポシブルバーガーを食べました。植物由来の代替肉は注目を浴びていますが、思っているほど健康的ではありません。成分と栄養面を正しく理解しましょう」

    植物由来の代替肉の成分と栄養面は?

    image via shutterstock

    「ビヨンドバーガー」と「インポシブルバーガー」の成分表に記載されている原材料のうち、自然のままの食品はごくわずか。

    主な成分は、エンドウ豆タンパク質と大豆タンパク質。これらは人工的に植物から抽出された加工物です。自然のままの食品ではなく、食品の一部分」と 『The Flexitarian Diet』の著者で管理栄養士のダウン・ジャクソン・ブラットナーさん。メチルセルロース、大豆レグヘモグロビン、グルコン酸亜鉛などの成分を含むココナッツ油や他の油も代替肉に入っています。

    普通のお肉との栄養分の違いは?

    image via shutterstock

    植物由来の代替肉を使った2種類のハンバーガーと、牛肉のビーフバーガーを比較してみましょう。

    ハンバーガー1個(約110g)あたりのカロリーは、「ビヨンドバーガー」250kcal、「インポシブルバーガー」240kcal、「ビーフバーガー」224kcal。

    飽和脂肪の量は、「ビヨンドバーガー」と「ビーフバーガー」に6g、「インポシブルバーガー」に8g。米国心臓協会によると、飽和脂肪は心臓病のリスクがあると言われています。※植物由来の代替肉の飽和脂肪は主にココナッツオイルとココアバターです。

    塩分(ナトリウム)は、「ビヨンドバーガー」390mg、「インポシブルバーガー」370mg、「ビーフバーガー」77mg。

    「動物性食品の食事から植物性食品の食事へ切り替えると、一般的には、健康によい影響があると言われています。ある調査では、ベジタリアンやヴィーガン(肉や魚に加え、卵・乳製品も口にしない)の食事を摂っている人は、心臓病、がん、2型糖尿病、高血圧の発症リスクが低いとわかっています。単純に植物性食品の食事に切り替えるだけではなく、たくさんの野菜、果物、穀物を食事に加えるとよいでしょう」(タアブ・ディックスさん)

    代替肉の栄養以外のメリットは?

    image via shutterstock

    植物由来の代替肉の利点は、栄養面だけではありません

    「思想の下で動物のお肉を食べない人が、それでもバーガーやチキンの味を忘れられず、植物由来の代替肉の形で食べられる選択肢ができたのはいいこと」とブラットナーさん。

    「ビヨンドバーガー」と「インポシブルバーガー」の両メーカーによると、植物由来の代替肉は、牛を飼育しないので土地と水の消費が少なくなります。

    また、家畜の生産は、温室効果ガスの原因のひとつなので、植物性の食品を購入すると地球を救う一歩につながります

    植物由来の代替肉、食べてもいいの?

    image via shutterstock

    「植物由来の代替肉は、牛肉、七面鳥、鶏肉のハンバーガーを食べるくらいの位置づけで。週に一度ならアリですが、毎日の食事にはなりません」とブラットナーさんとタアブ・ディックスさんは説明します。

    「ハンバーガーをもっと食べたいなら、植物由来の代替肉の約半分のカロリーで、飽和脂肪がほとんど含まれない豆ベースの野菜バーガーを作るのをおすすめ」(タアブ・ディックスさん)

    「動物のお肉を含まないお肉を食べるにしても、ハンバーガーを食べるときには、食感のあるまるごとの野菜を副菜として取り入れるとよいでしょう」とブラットナーさんは言います。

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    Marisa Cohen/Here's How Healthy Popular Plant-Based Meat Really Is, According to Nutritionists/STELLA MEDIX Ltd.(翻訳)

    RSSブログ情報:https://www.mylohas.net/2019/11/201938pvn_meat.html
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