風邪をひいても病院に行かない医師は少なくありません。そもそも自然治癒するものであり、余計な体力も消耗したくない。そして院内感染のリスクがあるからです。
冬の病院は「ウイルスの巣窟」なので、風邪を治したくて病院に行って、別の病気をうつされる可能性が高いのです。院内感染を防ぐ5つの対策をご紹介しましょう。
滞在時間を短くする……予約できるときは予約。会計待ちは外で待つ、薬は院外の調剤薬局で。 マスクは必須
……正しい着用の仕方(リンク)を実践し、かならずマスクをつけて行きます。 院内のものはできるだけ手で触れない
……待合室の雑誌、椅子やソファ、トイレや診察室のドアノブ、洗面所の蛇口やトイレなどのボタンなど。 「1タッチ1消毒」を徹底
……何も触れないことはできないので、(3)のものなどに触れた場合は、設置されているアルコール消毒剤で手指の消毒を。 帰ったらすぐに手洗い、うがい
……できるだけ早く、病原体の数を減らすことを心がけます。衣類にもウイルスが付着しているのですぐに着替えましょう。
明日は「抗生物質」について解説します。
30日間の「風邪・インフルエンザ対策」をもっとみる
一流の人はなぜ風邪をひかないのか?――MBA医師が教える本当に正しい予防と対策33
1,512円
参考にしたい!アノ人の健康の秘訣
スーパーフードマイスターの体調を、一日で復活させたアイテムは?
『一流の人はなぜ風邪をひかないのか?――MBA医師が教える本当に正しい予防と対策33』(ダイヤモンド社)
絶対に風邪をひけない医者が実践する33の対策をまとめた一冊。現役の内科医、救急救命医、薬剤師などの知見と、医療統計データ、150近くの最新の研究論文や文献を総動員し、「風邪をひかないための予防策」と「できる限り早く風邪を治す方法」を紹介しています。「近寄ってはいけないチェックリスト」から「治し方のウソ」、「対処すべきタイミングや実践方法」など、これ1冊を読めば、今年は風邪知らずになれそうです。
裴 英洙(はい えいしゅ)さん
医師・医学博士、MBA。ハイズ株式会社代表取締役。1972年奈良県生まれ。金沢大学医学部卒業、金沢大学大学院医学研究科修了。金沢大学医学部卒業後、金沢大学第一外科(現・先進総合外科)に入局。その後、金沢大学大学院に入学し、外科病理学を専攻し医学博士を取得。さらに、病理専門医を取得し、市中病院にて病理医として病気の最終診断にかかわり、年間10000件以上の重大疾病の診断をこなす。また、医師として働きつつ慶應義塾大学大学院経営管理研究科(慶應ビジネス・スクール)にて医療政策・病院経営の第一人者の田中滋教授に師事。同ビジネス・スクールを首席で修了。ビジネス・スクール在学中に医療機関再生コンサルティング会社を設立。多数の医療機関の経営支援、ヘルスケア企業の医学アドバイザー業務などに従事。現在も医師として臨床業務をこなしつつ、臨床の最前線からのニーズを医療機関経営に活かすハンズオン型支援を行なう。著書に『なぜ、一流の人は「疲れ」を翌日に持ち越さないのか』『一流の睡眠』(ともにダイヤモンド社)などがある。
image via Shutterstock