体調が悪いとき、家にあるもので楽になるには?

冷蔵庫の中や買い置き棚に使えるものがあるかも。前回に引き続き、体調の悪いときに助けになる食材を医師陣に聞きました。

生姜 ココナッツオイル 食塩水 ブラックストラップモラセス(糖蜜) 玄米 シナモン フェンネルシード アーユルヴェーダティー ニンニクは、こちら

オレガノ

「オレガノには、抗酸化物質たっぷり。炎症を軽くしてくれ、胃の調子を整えてくれます。新鮮な乾燥したオレガノ小さじ1〜2杯を200ccのお湯に10分間浸します。オレガノは一日3杯まで。飲み過ぎないように」と、マンハッタン統合医療・創設者のデビッド・ボレンシュタイン医師。

サフラン

「研究によれば、1日2回、15mg(小さじ約5分の1)のサフランを摂ると、PMS(月経前症候群)、不安、過敏性、うつ病、気分のむら、不眠症を軽くしてくれると分かっています。食べ物にサフランを加えたり、カプセルの形で飲んだり、お茶を入れたりするのです」(双極性障害ある人は、医師の指導がなければ摂取してはいけません)と、ワシントン大学、ワシントン州立大学臨床助教で、薬剤師のスカイ・マッケノンさん。

ウコン(ターメリック)

クルクミンはウコン(ターメリック)に含まれる抗炎症成分。ただし、サプリメントの形では十分に吸収されにくいので、「BCM-95」または「メリバ」の表示のある商品を探すとよいでしょう。慢性疼痛(腰痛など)や炎症性疾患におすすめです」と、コロンビア大学医療センターの元医学ディレクターで、ローゼンタール・センターの統合疼痛専門医のジェームズ・N・ディラード医師。

免疫をサポートするお茶

「風邪を引いたとき、何度も私を救ってくれました。免疫サポートティーは、新鮮な生姜(抗ウイルス作用)2.5cm程度を細かく刻み、クコの実小さじ2分の1、またはローズヒップ(ビタミンCが豊富)小さじ4分の1を、乾燥させたアストラガルス根(黄耆・オウギ、免疫機能を高める)2〜3スライスを合わせてコップ2杯程度の水に浸して10分間煎じます。煎じた液をこして、生の蜂蜜(抗菌性)を加えていただきます。風邪かなと感じたら、2〜3日間一日に2〜3杯を」と、クリーブランドクリニックの統合医療医、ユファン・リン医師。

キャットニップ(イヌハッカ)

「キャットニップはシソ科の多年草で、猫のお気に入りのハーブですが、不安を和らげてくれます。お茶で飲んだり、サプリメントとして飲んだりします。猫が、キャットニップのにおいをかぐと興奮しますが、人間には逆の効果を示すのです。リラックスして心が落ち着きます」と、シアトルのバズール大学自然療法医、エリック・ヤーネル医師。

バターバー(西洋フキ)

「バターバー(学名ペタシテス・ヒブリドゥス)は、片頭痛を予防する薬物(ベータ遮断薬など)の代わりに症状を緩和します。米国頭痛学会や米国神経学会も推奨しています。バターバーはまた、アレルギー性鼻炎のための抗ヒスタミン薬のかわりにも使うことができます。ロイコトリエンを阻害することによって効果を示すと考えられています。一部のバターバー製剤には、肝臓の損傷を引き起こすおそれのあるピロリジジンアルカロイドが含まれていることに注意が必要です」と、薬剤師のスカイ・マッケノンさん。

全乳

「オーブンでのやけどや、冬の日焼けをしたとき、冷たいミルクを使った湿布をしてみて。牛乳、特に全乳には皮膚の修復をうながすタンパク質と、皮膚の保湿につながる乳酸と脂肪が含まれています。皮膚の保湿はやけどを癒すのに最善の方法であり、湿布も症状を落ち着けるために有効です」と、ニューヨーク大学ラングーン医療センターの皮膚科のエリザベス・ヘイル医師。

カモミールとペパーミントのティー

「喉が痛みがちな私は、カモミールとペパーミントのティーが大好きです。このお茶は、炎症を軽くし、痛みを和らげてくれることで知られています。特に夜は、カフェインが入っていないお茶を。病気にかかったときには、心地よい睡眠も大事ですから」と、南カリフォルニア大学ケック医学部臨床医学助教のラジ・ダスグプタ医師。

マヌカハニー

マヌカハニーは抗菌性と抗真菌性があり、切り傷ややけど、そのほかの深い傷の治しを早めてくれます。マヌカハニーには、没食子酸と抗酸化作用を持つケルセチンが豊富に含まれ、よく効くのです。患部を清潔にし、傷口に直接少量の蜂蜜を塗り込み、その後、絆創膏を張ります」と、ダイアン・マドフェス医師。

ハミング

ハミングバード

「ほとんどの副鼻腔の感染は線毛の動きが悪いために起こります。鼻繊毛は鼻と副鼻腔から細菌やほこりを排出するよう働くのです。(口を閉じて歌う)ハミングは鼻と気管支の線毛を刺激して、鼻、副鼻腔、喉、胸部にある粘液を分解してくれます」と、シダーズサイナイ医療センター耳鼻咽喉科、耳鼻咽喉科医のマレー・グロサン医師。

冷却用のアイマスク

不安を感じたり、パニック発作になっていると疑ったりしたときに、最低30秒間、冷却用のアイマスクを目にかけること(冷凍食品の袋でもOK!)。すると、気持ちが動揺しているときにも、正気に戻してくれるはず。冷たさのために、副交感神経系が活性化されるのです。副交感神経系を活性化することで、動悸や粗い呼吸といった不安症状を落ち着かせてくれます」と、スパーク・シカゴ・セラピーの認定結婚家族療法士であるレイチェル・ザルさん。

運動

「いつもリウマチ専門医の妻が、膝の痛みに対する自宅での治療法について話しているのを聞いています。患者さんにとって特に大切な点は2つ。ひとつは、「あまり休まないこと」、もうひとつは、「運動すること」。休み過ぎると筋肉を弱くして、膝の痛みを悪化させてしまうのです。運動を続けることは、鎮痛薬にあるような副作用もなく、よりよい安全な選択肢になるのです」と、ラジ・ダスグプタ医師。

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