ダイソン株式会社が開催した花粉セミナーから、花粉のエキスパートである大久保教授のアドバイスをお伝えします。
花粉のピークは4月中旬まで続く
花粉症治療の第一人者として知られる大久保教授。全国的に暖冬の2020年は、花粉の飛散が長く続く年になりそうだと話します。
大久保教授 :
スギ花粉が飛び始めるのはバレンタインデー前後からといわれますが、今年は例年より1週間ほど早く飛散が始まりました。関東圏のスギ花粉のピークは3月下旬まで。その後、ヒノキ花粉のピークが3月下旬から4月中旬まで続く見込みです。
花粉は鼻から入ります
この10年、花粉症の患者は増え続けていると大久保教授。花粉の飛散量が増えてきただけでなく、居住環境の変化から、人間の体がアレルギー反応を起こしやすくなっていることも一因だと話します。
大久保教授 :
花粉は基本、鼻から体内に侵入します。外出時はマスクで鼻をガードすることが非常に大事。帰宅したら玄関前で花粉を落とし、花粉を居住空間に持ち込まない工夫が必要です。
風通しがよかった昔の家とくらべ、現代のマンション型の住まいは空気の出し入れをしにくいという特徴があります。また、空気の流れにも違いがあるとのこと。
大久保教授 :
窓を開けたいときは、花粉の飛散量が少ない朝早くや夜遅くがよいでしょう。
マンションの部屋の真ん中には、あまりほこりが落ちていませんよね。ほこりがたまるのは四隅で、それは部屋が加圧されているから。窓を開けると室内の圧力が下がり、外の空気を室内に引き込んでしまいます。
空気清浄機・加湿器はどこに置くべき?
室内の空気の流れをどう考えるかが、マンション型住まいの花粉対策では重要だと大久保教授。
大久保教授 :
空気清浄機は玄関・部屋の入り口など、人の出入りがあって空気が動いているところに置きましょう。いったん床に落ちた花粉は、空気清浄機では吸い込めないからです。
加湿されると花粉は落ちて空気中に舞えなくなるので、空気が動かない室内では加湿が重要になります。加湿器で花粉を落とし、床に落ちた花粉はこまめに掃除機で吸い取りましょう。
声優がピンチのときに行う「のどケア」は
大久保教授の講演の後に行われたトークセッションには、テレビアニメ「進撃の巨人」のエレン役などで知られる人気声優の梶裕貴さんが登場。じつは花粉症歴10年のベテランだといいます。
梶さん :
日常生活で使わないような声質を使ったり、『進撃の巨人』のように叫ぶ役柄もあったりするので、この時期は気をつけていてものどを痛めてしまうことはありますね。
収録中に声がかすれてきたときは、藁にもすがる思いでコンビニのチキンや揚げ物をかじったり、オリーブオイルでうがいしてみたりと油分を補給することもあります(笑)
大久保教授 :
確かにオイルは粘度があるので、水分をコーティングして蒸発しにくくする働きがあります。油分で声帯を乾燥から守るという応急処置は、効き目はあると言えますが……かなりギリギリの作戦ですね!(笑)
大久保教授によると、仕事の場でよく話す人は、夜(就寝中)にのどの粘膜を乾燥させないことが重要。のどを守るためには、寝室では加湿器、その他の場所では空気の流れを見ながら空気清浄機をうまく使うことがポイントだといいます。
この日のセミナーでは、室内の汚染状態を自動的に検知し、加湿・清浄された空気を循環させるダイソンの最新機種「Dyson Pure Humidify+Cool」が紹介されていました。「Dyson Pure Humidify+Cool」のメリットは、1台で空気清浄機、加湿器、扇風機の3役をこなしてくれること。タンク内で加湿フィルターを洗浄できる機能も搭載されているため、面倒なお手入れがいらないところも魅力的です。
のどや鼻の粘膜の乾燥を防ぎ、バリア機能を高めることは、花粉症の悪化や感染症を防ぐためにも大切なことだと大久保教授。自宅の空気の流れを見直すとともに、性能のよい加湿空気清浄機をうまく使うことは、つらい症状の軽減にも役立ちそうです。
花粉症対策をもっとチェック
「L-92」と「R-1」はどう違う? この時期注目のヨーグルト、サプリ5選
大久保公裕(おおくぼ・きみひろ)教授
日本医科大学大学院医学研究科 頭頸部感覚器科学分野 教授。免疫アレルギー性疾患のエキスパートであり、花粉症治療においては日本を代表する存在。国や企業と共同でアレルギー性鼻炎の新しい免疫療法の開発を積極的に進めている。花粉症の根治治療でもある舌下免疫療法の開発では、厚生労働省や東京都の承認のもと、全国に先駆けて臨床試験を行い、成果を上げている。
梶裕貴(かじ・ゆうき)さん
2004年に声優デビュー。主な出演作は、テレビアニメ「進撃の巨人」(エレン・イェーガー)、「七つの大罪」(メリオダス)など他多数。2012年度・2013年度の2年連続で声優アワード主演男優賞を受賞。2018年5月に著書『いつかすべてが君の力になる』を出版。声の仕事に限らず、舞台、報道・情報番組出演など、多岐にわたって活躍。
取材・文/田邉愛理、image via shutterstock
コメント
コメントを書くリビングの真ん中がテーブル以外の部屋見たことないんだけども
窓際、出入り口付近で正解なら外れてる人もみたことない
玄関と窓にエアシャワー設置しないとか花粉症初心者かよ
加湿機能付きの空気清浄機は、ちゃんとメンテナンスしないと、カビを空気中にまき散らすだけだから、ご注意を!
ダイソンのステマ
マスク売ってないから今年は花粉症の人は大変そうだな