ドラマ『デスパレートな妻たち』で人気を博した女優テリー・ハッチャーが、加工なしのビキニ写真をInstagramで公開し、多くの人から称賛の声が集まっています。テリーは、ここに至るまでの経緯についても、明かしてくれました。
テリー(55歳)が公開した投稿には、8週間にわたって、抗炎症ダイエットとエクササイズを組み合わせたF45チャレンジに挑戦したことが書かれていました。「エクササイズが体の見た目をよくするものではなく、心身の健康をもたらすものになったの」と綴るテリー。
「これが私の真実よ。55歳でこのボディを手に入れて、本当に解放感を味わえている。つまり、ありのままの自分が心地いいと思える方法をやっと見つけたの。毎日とはいかないけれど、そう思える日が多い。年を重ねることで、自分の目的がはっきりして、自分が感謝すべき人やものを大切にできるようになったわ」
この投稿をInstagramで見るTeri Hatcher(@officialterihatcher)がシェアした投稿 - 2019年12月月10日午後1時46分PST
トーク番組『Today with Hoda & Jenna』のインタビューで、テリーはこの経験について次のように語っていました。「8週間続けたジムチャレンジが終わったので、この写真を撮ったの。抗炎症ダイエットにも取り組んだんだけど、減量が目的ではなかったわ」
今回のチャレンジのポイントは、ただ見た目をよくすることではなく、力をつけて健康全般を改善することだった、とテリーは説明します。「そこに注力しようと心がけたわ。そしてただハッピーになること。より健全な精神状態を目指した」
抗炎症ダイエットとは?
image via shutterstock名前の通りです、と説明するのは『The Small Change Diet』の著者で管理栄養士のケリー・ガンスさん。一般的に、「抗炎症ダイエットは、体内の炎症を抑える食べ物を摂ることを推奨する食事療法のこと」なんだそう。
加工スナックや赤身肉など一部の食品は炎症を促進すると言われています。その結果、がんや心臓病、糖尿病 、関節炎、うつ病、アルツハイマー病などにつながると指摘する研究もあります、と『The Little Book of Game Changers』の著者で登録栄養士のジェシカ・コーディングさん。
そうした食べ物を避け、抗炎症作用のある食べ物を中心に摂ることで、病気のリスク低下に効果があるとされています。
「抗炎症ダイエットは力を与えてくれる。アルコールをやめる、少なくとも日々のご褒美として毎晩飲むのはやめて、別の楽しみを見つけるの。気分の落ち込みや無気力感、痛み、そういったものすべてが軽減されるわ」とテリーは言います。
抗炎症ダイエットでは何を食べるの?
image via shutterstock抗炎症ダイエットのやり方はひとつだけではないので、多少融通が利きます。しかし一般的に推奨されるのは、「抗炎症性サイトカインの産生を促進する食べ物を摂ること。たとえば、オメガ3脂肪酸やアミノ酸を豊富に含む魚や貝類などです」と、ニューヨークシティで活躍する認定栄養士のジーナ・キートリーさんは説明します。ただその一方で、「健康問題の改善や減量に効果があるという保証はない」とも言っています。
ほかには、果物と野菜、豆類、良質な脂質(アボカドなど)、オリーブオイル、ナッツ(アーモンドなど)、ダークチョコレート、ハーブ・スパイスなどをたっぷり摂りましょう、とガンスさん。「要するに、地中海式ダイエットによく似ています」とのこと。
コーディングさんによると、飲酒(通常は赤ワイン)については認めている抗炎症ダイエットもあるものの、禁止される場合もあるんだそう。
避けるべき食べ物はあるんでしょうか? 抗炎症ダイエットでは通常、加工食品、精白小麦粉、砂糖、赤身肉、トランス脂肪酸、揚げ物、焼き菓子などの摂取を避けるよう推奨しています(コーディングさん)。グルテンもカットするようすすめる抗炎症ダイエットもありますが、そうでない場合もあるようです。
抗炎症ダイエットは続けやすい?
image via shutterstock一時的に流行っているほかのダイエットとは異なり、このダイエットはかなりやりやすいでしょう、とガンスさんはすすめます。興味がある方はぜひ試してみては?
コーディングさんは、抗炎症ダイエットに成功した患者を「たくさん」見てきたと言います。「抗炎症ダイエットによって、自分の食べる物に対する意識が向上していきます。特定の健康目標にチャレンジする場合、食習慣への意識を高めることで成功しやすくなります。自分の体内に入れるものに気を配るようになるからです」
テリーにとっては、この方法が本当に効果的でした。「自分に嘘をついて、最高の気分だって言うことはできないわ。たとえば、更年期後に体内のエストロゲンがなくなった状態で自分を偽るのは無理でしょ」と『Today with Hoda & Jenna』で語っていました。
「変わっていくということは、本当に大変なの。もっと多くの女性がそのことについて語るべきだと思うわ。7年間にも及ぶ謎に満ちた、地獄のようなこうした女性の身体の変化について、もっと理解が深まるように」
自分に合ったダイエットを見つける
ゆるいから続く「新・低炭水化物ダイエット」。食べていいのは?
Korin Miller/Teri Hatcher Swears by an Anti-Inflammatory Diet to Look and Feel Great at 55 /Seina Ozawa(翻訳)