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「たるみ」をメイクでなくせるって本当? 山本浩未さんに聞きました
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「たるみ」をメイクでなくせるって本当? 山本浩未さんに聞きました

2020-04-20 18:00
    この春発売された話題の書籍、『たるみはメイクでなくせます~「3本の線」で顔を建て直す』。著者は、メイクアップ・アーティストの山本浩未さんです。

    長年、美容業界の第一線で活躍し続けている山本さんだからこそ知る、エイジングとの付き合い方、そしてMYLOHAS世代が今やるべきことをじっくりとお聞きしました。

    すべてのエイジング悩みのもとにあるのは「たるみ」だった!

    エイジングの悩みはさまざまありますが、山本さんが、この本で「たるみ」にフォーカスした理由は?

    山本さん :

    実は、すべての変化に関わっているのが「たるみ」。

    ハリがなくなることはもちろん、にごってくすんで見える「」、毛穴やシワにもかかわる「」、目力が弱くなったり、フェイスラインがもったりして見える「」。これらの元凶は、たるみです。

    たるみは、スピーディに表れるわけではなく、ちょっとずつ変化するので、毎日見ていても気づきにくいもの。

    でも、「今までしていたメイクが似合わなくなった」「今までこれをしていたらキレイがキープできていたのに……」などの変化を感じたら、たるみが表れている証拠。すべての人に起こることなのです。逆らえません。

    それが、メイクでなくせる、というのはとてもうれしい情報ですよね。具体的には、どんなことなのでしょうか?

    山本さん :

    顔の中にある「上昇線」をメイクで強調することです。

    例えば、唇の下から口角へと向かうリップライン、まつ毛の根元から毛先へと向かう毛の流れ、そして頬のトップからこめかみへ流れる頬骨の膨らみ。

    これらの上昇線をメイクで際立たせることで、たるみでくずれた色・形・質感を建て直すことができるのです。

    『たるみはメイクでなくせます~「3本の線」で顔を建て直す』P25より引用

    たるみによる変化を見つめ、足りないものを補って、不要なノイズを消すこと。それこそが、メイクでできるメリットだといえるでしょう。

    エイジングとは戦わず、仲良くするべし

    来たるエイジングに向け、不安に感じていることも多いMYLOHAS世代に向けて伝えたいことを聞くと、

    山本さん :

    今は、なりたい自分に近づくために変わるチャンスをはらんでいる年代ですよね。まずは、この先にどんな自分になりたいかを考えてみましょう

    身近にいる「この人の雰囲気、素敵だなー」とか「このモデルさんの洋服コーディネイトがいいな」など、なりたい雰囲気を、トータルで観察してみてほしいんです。

    そして、まずは怖がらず、「トライ&エラー」を。とりあえずやってみる!という繰り返しで、自分にしっくりくる着地点を見つけましょう。

    次に、自分の今をよく観察すること。今の人たちは、自撮りなどで私たちの世代よりもずいぶん自分を観察しているとは思いますが、あえて「ナルシスト」になることをおすすめします。垢ぬけている人って、自分をよく見ているもの。

    例えば、洗顔やスキンケア、夜メイクを落としたときなど、その前後で肌が、印象がどう変わっているのかを意識して確認する。

    それを続けていけば、自分の細かい変化に気づくことができるようになります。

    エイジングを敵に回しても、いいことはありません(笑)。“アンチ”になるのではなく、うまく付き合っていくことが大切ですよ。

    大人のキレイには“仕込み”が大切

    ご自身も、エイジングとのうまい付き合い方を模索してきたという山本さん。

    山本さん :

    20代から30代にかけては、「メイクはキレイな人がするもの」と考え、自分はほとんどすっぴんだったんです、実は。

    でもある日、マスカラをつけたらつぶらな瞳がいきいきとし、くすんだ肌にフェイスパウダーをのせたらするんとした美肌になったのをきっかけに、「メイクは目の錯覚だ。だれもが魔法使いになれるんだ!」と気づいたんです。

    50代になった今では、以前10分だったメイク時間が倍になり“仕込み時間”は伸びましたが、その分メイク直しも楽で、キレイな状態をキープすることができるようになりました。

    すべての人に平等に表れる、エイジング。付き合う上で大切な心構えはありますか?

    山本さん :

    例えば、20代の時は、Tシャツにデニムといったさりげないファッションが似合っていたはず。でも、40代くらいになると、さまにならなくなってきます。

    さりげなく、ナチュラルに似合うようにするためには、“仕込み”が必要。例えば、補正下着をつけてラインを美しく整えたり、素材を上質なものにするなどのひと手間が大切なのです。

    エイジングした肌は、例えていうなら、ドライフルーツ。水分がなくなって色が変わり、質感も変化してしまいます。

    でも、そこで諦めるのではなく、半生でしっとりとした、専門店に売っているようなドライフルーツを目指してみませんか、と私は言いたい(笑)!

    付加価値があるドライフルーツは、フレッシュでみずみずしい生のフルーツにも負けない魅力があるはず。

    今の自分こその魅力を見つけ、楽しむことがいちばんだと思います

    『たるみはメイクでなくせます!「3本の線」で顔を建て直す』1,540円(税込)/小学館

    ご自身も試行錯誤してきたからこその、説得力のある言葉の数々。この書籍では、上昇線を活かしたメイクのハウツーも満載で、大人の女性が美しくなるための実用的なヒントがたくさん掲載されています。

    ぜひ手にとって、新たな自分の魅力を発掘してみては?

    たるみはメイクでなくせます!: 「3本の線」で顔を建て直す (実用単行本)

    1,540円

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    プロが伝授。肌悩みカバーのテクニック

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    山本浩未(やまもと ひろみ)さん
    メイクアップ・アーティスト。資生堂所属後、独立。明確なメイク理論を基に、「今すぐ実践できるメイクテクニック」を発信し続けている。雑誌の美容頁でのメイクや連載、セミナー、テレビなど、さまざまな媒体で長年活躍中。 Instagram

    撮影/米山典子

    RSSブログ情報:https://www.mylohas.net/2020/04/211400-interview.html
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