「ダイエットの継続は難しい」とよくいわれます。管理栄養士の河村桃子さんによると、目標設定や努力のしかたが逆効果になっていて、モチベーションを維持できなくなる人が多いそう。もうダイエットに挫折しなくなる、モチベーション維持の3つの秘訣を教えてくれました。

1.「数値」を目標にしない

今日からダイエット」と決意したとき、真っ先に決めたくなるのが目標となる数値です。

しかし河村さんいわく「〇〇kgになる」「体脂肪〇〇%になる」といった目標をたてるよりも、「未来の自分」を明確にイメージすることのほうが有効だそう。ダイエットが成功したら、どんな服を着て、何をしたいかを想像する ── そのときに「ワクワクした感情」があるかどうかが肝心だといいます。

未来の自分にワクワクするような目標が決まったら、文字にして書き出したり、目標を達成した自分の姿をスクラップブッキングして、毎日見えるところに飾りましょう。おすすめは、スマートフォンのホーム画面です。

(「Diet Plus」より引用)

見るたびに「ワクワク」できれば、ダイエットの苦労も和らぐというもの。モチベーションも自然と高まりそうです。

2. ダイエットの「期限」を決めない

せっかくダイエットを始めたのに、目標の期限までに成果が出ず、ガッカリしてやめてしまった経験がある人も多いと思います。

意外なことに、モチベーション維持のためには「期限を決めない」ほうがよいと河村さん。

いつまでに目標を達成させるといった期限を決めてしまうと、その期限までに達成できそうにないと気持ちも沈み、モチベーションが維持できなくなってしまいます。期限は決めずにゆっくりと自分のペースで進んでいくことも、モチベーションを維持する上で大切です。

(「Diet Plus」より引用)

体質や生活習慣は人によって違うため、ダイエットをはじめてすぐに体重が落ちる人もいれば、なかなか落ちない人もいます。自分にとって無理のない方法で、ずっと続けることができれば、ダイエットに「失敗」することはありません。

3. 好きなものを「我慢」しない

お菓子やお酒がやめられず、太ってしまうという自覚があるときは、まずはそれを我慢しようとしますよね。

しかし河村さんによると、心理的には「禁止」されるほど気になるのが人間。ルールを破ると自分を責めてモチベーションが落ちてしまうため、ダイエットに挫折しやすくなってしまうそう。

そこで河村さんがすすめるのが、「我慢」するのではなく「ご褒美」として、適切に嗜好品を楽しむことです。

例えば、週に1日は自分へのご褒美の日とします。その日は、ダイエットを頑張って継続している自分を褒める目的で好きなものを楽しみます。好きなものを食べることに罪悪感を持たないことが、モチベーション維持のポイントです。

(「Diet Plus」より引用)

このほか、ダイエット仲間を作ったり、ダイエット中に「また太った」「体重が減らなくて」といったネガティブな言葉を使わないようにしたりすることも、ダイエット成功のポイントとのこと。「私ならできる」、そんなポジティブな言葉を口に出していくことで、気持ちが前向きになりモチベーションの維持につながるといいます。

少しずつ変わっていく自分が楽しいと思えたら、ダイエットを続けることはきっと簡単。モチベーションアップの秘訣、ぜひ参考にしてみてください。

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河村桃子(かわむら・ももこ)さん
管理栄養士として病院やクックチル(食材を調理加熱したあとに急速に低温冷却しチルドの状態で管理する調理法)のコンサルティング、栄養専門学校講師の業務に携わる。現在はフリーランスの管理栄養士として、「今日の食事で明日の自分は変わる」をモットーに、コラム執筆や特定保健指導、レシピ提案、食事講座など働く大人の食事サポートを行っている。ブログ

Diet Plus

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