エイジングケアにも効果的。ぶどうの3つのメリット
夏から秋にかけて旬を迎えるぶどうは、栄養価も非常に高いフルーツです。管理栄養士の原美香さんによると、3つのうれしいメリットがあるとのこと。
1. すばやくエネルギーを補給して疲れ知らずに
ぶどうに多く含まれるブドウ糖や果糖は、糖類のなかでも体に吸収されやすいといわれます。そのため、素早くエネルギーを補給したいスポーツ前後の間食にぴったりだそう。疲労回復にも効果的です。
2. 強い抗酸化作用で元気な体に
ぶどうには、アントシアニン、フラボノイド、タンニン、レスベラトロールなどのポリフェノールが含まれています。これらは抗酸化作用があり、活性酸素を抑えます。
(「Diet Plus」より引用)
私たちは呼吸によって酸素を体内に取り入れていますが、そのうちの一部は活性酸素になり、細胞や遺伝子を酸化させてしまいます。
体内の活性酸素が増えすぎると、動脈硬化につながる過酸化脂質をつくったり、免疫力の低下や老化を引き起こしやすくなったりするのだそう。活性酸素を抑えるポリフェノールが豊富なぶどうを食べれば、おいしく抗酸化ケアができるというのは朗報です。
3. エイジングケアに役立つ「レスベラトロール」に注目
ぶどうに含まれるポリフェノールの1種のレスベラトロールは、細胞の寿命を延ばす成分として注目されています。老化を予防したり、肌の潤いを保ってシミを予防する美肌効果があると言われ、アンチエイジングの効果が期待されています。
(「Diet Plus」より引用)
レスベラトロールは、ぶどうの皮や種、赤ワインなどに含まれるポリフェノール。抗肥満・抗炎症などさまざまな働きが期待され、研究が進められています。
レスベラトロールなど、ぶどうが持つ栄養効果を余すことなく摂取するためには、皮ごと食べるのがおすすめと原さん。これまでデラウェアなどは果肉を押し出して食べていましたが、健康のためにはよく水洗いしてそのまま食べたほうが良いようです。
低カロリーなぶどうでつくる絶品デザート
甘いぶどうはカロリーがちょっと気になりますが、じつはダイエット中の間食にも適していると原さん。
ぶどうは100gあたり皮つきで64kcal、皮なしで59kcalです。粒の大きさや種類にもよりますが、巨峰1房で約250g~300gあります。1/2房食べても100kcal程度です。
(「Diet Plus」より引用)
ショートケーキやチョコレートケーキが1個で300~400kcal前後であることを考えると、ぶどうはかなり優秀なおやつであることがわかります。
ひと手間加えれば、おいしくて栄養価の高いデザートにも大変身。「ぶどうのカルピスシャーベット」は、カルピスを加えたもの。バターや生クリームを使わないのでヘルシーです。
「ぶどうと豆乳のクラフティ」は、豆乳を使った高タンパク質なデザート。焼いてとろっとしたぶどうの果肉の食感が楽しめます。
低カロリーで抗酸化作用が期待できるぶどうは、ダイエットのおやつにも、エイジングケアにもぴったり。旬のうちにたっぷり楽しんではいかがでしょうか。
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原美香(はら・みか)さん
管理栄養士。食べることが大好きで大学で栄養学を学ぶ。卒業後は食品会社を経て、管理栄養士の会社で特定保健指導、スーパーや惣菜店のメニュー開発などに携わる。一男一女の母としても奮闘中。
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