名優ダスティン・ホフマンが映画『カルテット!人生のオペラハウス』で初監督に挑戦! 公式では21年ぶり、監督として来日したホフマンが記者会見を行いました。
いくつになっても人生を楽しみたい気持ちは同じ
物語の舞台は引退した高齢の音楽家たちのためのホーム。ここで再会した"旧"4大スターは、ホーム閉鎖の危機を回避すべくコンサートでカルテット(四重唱)を依頼されます。「私は本作を監督するにあたって、実際に引退したオペラ歌手やミュージシャンを集めて、ドキュメンタリーのようにしたいと考えました。彼らは昔と同じように演奏できるのに、ここ20年~30年は仕事の話がこなかったそうです。『映画に出てください』と言ったら本当に喜んでくれて、70代~90代の方々がこの低予算の映画に参加してくれました」とホフマン監督は笑顔で語ります。出演した歌手や演奏家はこの映画をきっかけに再び注目され、仕事の依頼がくるようになったそう!
記者会見では、樹木希林さんが登場
そして単独の質疑応答の後に、ホフマン監督と同世代である女優の樹木希林さんが特別ゲストとして登壇。映画について、「"年を重ねる能力""魅力的に生きる能力"を集めて監督が指揮者となったこの作品。とにかくチャーミングで、年をとることは素敵だな、と感じました」とコメント。しばしの対話で打ち解けたホフマン監督は、「じつは40年前にデートしたんだ」と冗談をいって樹木さんの頬にキス。樹木さんは驚いて少し照れながらも、「40年別居している夫が嫉妬しますので......」とウィットの効いたかえしで、場を沸かせました。
満を持して監督デビューを果たしたホフマンは現在75歳。樹木さんもこの映画に出演している演奏家の方々も、みなさん生き生きとされています。年齢で区切られることなく、ひとは輝き続けることができる。明快なメッセージとともに、たくさんのひとを勇気づける作品です。
『カルテット!人生のオペラハウス』
監督:ダスティン・ホフマン
脚本:ロナルド・ハーウッド
出演:マギー・スミス、トム・コートネイ、ビリー・コノリー、ポーリーン・コリンズほか
配給:ギャガ
2013年4月19日(金)より TOHOシネマズ シャンテ、Bunkamuraル・シネマほか全国順次ロードショー
(c) Headline Pictures (Quartet) Limited and the British Broadcasting Corporation 2012
text by 美希
インタビュー記事、映画やCDのレビューを執筆するカルチャー系ライター、国際クレイセラピー協会(ICA)正会員、日本アロマコーディネーター協会(JAA)正会員。現在、ICAでインストラクター講座を受講中。東京・世田谷のプライベート・サロン「ANIMA AROMA(アニマ アロマ)」のオーナー。心も体もリラックス→ たのしくキレイになりましょう。
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