ダイエットや筋トレをがんばっても、スタイルがよくなったという実感が得られない──。「その原因は体の土台である骨、なかでもリブ(ろっ骨)の歪みにある」と語るのは、ボディメイクのカリスマとして知られる森拓郎さん。体重を減らさなくてもボディラインが変わり、前より自分の体が好きになる……そんな魅惑のトレーニングについて、『おうちで簡単くびれ作り リブトレ』(ダイヤモンド社)からご紹介します。

上半身の「もったり感」の原因はろっ骨の歪み

ボディメイクの指導などで活躍する著者の森拓郎さん(撮影/小島真也)

運動の枠にとらわれないボディメイクの提案で、ファッションモデルや女優からの信頼も厚い森拓郎さん。本書のテーマである「リブ=ろっ骨(あばら骨)」は9割の人がうまく使えていない部分であり、ずれていたり、ろっ骨まわりの筋肉が固くなったりすることで、もったりとした上半身の原因になっているといいます。

しかしろっ骨は、森さんによると骨盤や背骨よりも動かしやすく、簡単な動きでもトレーニング効果が出やすい部位。「リブトレーニング(略してリブトレ)」によってろっ骨まわりを集中的に刺激することで、「体重を減らさなくてもボディラインはみるみる変わる」のだとか。

骨の形は生まれつきで変えられないと諦めてはいけません。もちろん、人それぞれに多少の違いはありますが、少なくともねこ背や反り腰、肩が前にまるまった巻き肩、ろっ骨の下の部分が外に開いていてウエストがくびれない、 アンダーバストが太い、首が肩に埋もれて短く見えるという悩みは、すべてリブトレで解決します

(『おうちで簡単くびれ作り リブトレ』9ページから引用)

さらに、呼吸が浅くてリラックスできないのもろっ骨に原因があるとのこと。ろっ骨まわりがきゅうくつに縮まっていると、呼吸のための筋肉が正常に働くことができないからです。

「リブトレ呼吸」でアンダーバストもお腹もシェイプ

『おうちで簡単くびれ作り リブトレ』より(イラスト/笹山敦子)

ろっ骨は深く呼吸をするだけでも大きく動くため、ろっ骨をまっすぐに戻して正しく呼吸をすることで、徐々に歪みがとれていくとのこと。

そこで習慣にしたいのが、リブトレのエクササイズと同じ効果があるという「リブトレ呼吸」です。

吸うときは、鼻から思い切り吸い込む。もう限界! というところまで深く! 鼻の穴が床と平行になるようにして吸うと、よりたくさん吸える。

吐くのは口から。「フゥー」と言うように口をすぼめるとお腹の動きを感じやすい。最後はお腹をぐーっと引っ込めて最後のひと息まで絞り出す。

(『おうちで簡単くびれ作り リブトレ』39ページから引用)

バストの下、脇腹の少し上に手を当てて「リブトレ呼吸」をすると、息を吸うときに下部にあるろっ骨が横方向にふくらむことがわかります。

無意識に呼吸しているときは、ろっ骨は大きく動いていませんが、自分で「息を吸おう! 息を吐こう!」と強く意識すると効いてくると森さん。続けるとろっ骨が引き締まってアンダーバストが細くなり、お腹までへこんでいくなんて、これは試さずにはいられません。

パーソナルトレーニング気分でモチベーションが続く

本書で紹介される「リブトレ」は、4週間毎日行うことが結果を出すためのポイント。ごく簡単なストレッチから始まり、1週間ごとに少しずつエクササイズがレベルアップしていきます。

エクササイズはすべて通して、1日分で5分ほど。それぞれ「肩に埋もれた首を掘り起こす」「お腹をタテに伸ばしてたるませない」といった絶妙なキャッチコピーがついていて、運動による効果をイメージしやすいようになっています。

さらに、エクササイズのページにあるQRコードを読み込むと、森さんが解説してくれるエクササイズ動画を見ることができます。動きのキープ時間と回数、左右の繰り返しもすべてはしょらずに見せてくれるので、森さんのパーソナルトレーニングを受けているような楽しさがありました。

1週間目は「呼吸をしやすくする」ことを目標としたストレッチなのですが、わずか5分で首の後ろのコリがほぐれ、顔色もよくなるのがうれしいところ。森さんが「ダイエットよりも美人に見える」と太鼓判を押す「リブトレ」だけに、4週間後の体の変化が楽しみです。

おうちで簡単くびれ作り リブトレ

1,540円

おうちで簡単くびれ作り リブトレ

image via Shutterstock

RSS情報:https://www.mylohas.net/2021/08/rib-training.html