日本各地でも東北支援は続いてますが、海外に住んでいる日本人も支援を続けています。


ロンドン×東北のコラボでできた作品

ロンドンで活躍するデザイナーの牟田園涼子(むたそのりょうこ)さんもそのうちのひとり。牟田園さんは、2011年に起きた東日本大震災の支援のために、東北の東松島で創作活動をしている「なでしこ」の女性達が制作する花モチーフの小物とコラボレーションした作品を販売しています。

その作品はイタリアでも注目され、イタリア版エル誌やコスモポリタン誌にも掲載されるなど話題となり、なんと注文が殺到! 現在はイギリス、イタリアの両国で販売されています。売り上げの半分以上は「なでしこ」に送られ支援に繋がっています。

イタリア版エルに掲載


「震災の記憶を伝えていく」という思いを込めて

「なでしこ」のメンバーは、もともと海苔養殖に携わっていた6人の女性達。仮設住宅を飾る「吊るし雛」を制作するために集まったのがきっかけ。震災が起き、津波被害を受けて着られなくなってしまった着物をリメイクし、色の違う着物を縫い合わせ、花モチーフの小物を制作するようになったのだそうです。

牟田園さん自身のブランドSonoと「なでしこ」のコラボレーション作品は、イギリスでファッションマーケティングを学んだ牟田園さんがディレクションするだけあって、どれもファッショナブルでお洒落!手作りならではの温かみにあふれ、何処か懐かしく、ノスタルジックな雰囲気もあります。牟田園さんが重視しているのは「デザイン性に優れていること」と「長く愛されることで震災の記憶を伝えていくこと」だと言います。

「Sono×Nadeshikoプロジェクト」の作品がこれからも多くの人のファッションアイテムとして愛され、震災の記憶を伝えていってくれる事を願っています。

Sono from London

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(石井真代)

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