最近、ニューヨークで自転車に乗っているひとを多く見かけるようになりました。
自転車専用レーンが充実しているニューヨーク
ニューヨークには「ビッグ・アップル」という愛称がありますが、ブルームバーグ市長が「ビッグ・アップルをグリーン・アップルにしよう」と発言、環境問題に積極的に取り組む姿勢を示したのは、2007年のこと。環境問題対策の一環で、自転車専用レーンや駐輪場が増設され、みるみる自転車で通勤・通学する人の数が増えました。
5月から、自転車シェアリングがスタート
そして5月には、いよいよ「自転車シェアリング」がスタートします。昨年夏に導入予定でしたが、システム問題やハリケーン・サンディの影響で遅れていました。「自転車シェアリング」とは欧米を中心に拡大している仕組みで、地域内に自転車ステーションを複数設置し、好きなときに好きなステーションで、自転車を借りたり返したりできるサービスです。
自転車シェアリングなら、盗難の心配もなし!
自転車は、環境問題に貢献するだけでなく、健康増進、ストレス改善などうれしい効果がいっぱいです。「アパートに駐輪する場所がなく盗難の心配がある」など、自転車を利用できなかったニューヨーカーにも、今回の自転車シェアリングは待ち望まれていました。この「自転車シェアリング」は、シティバンクがスポンサーとなり、4,100万ドルの資金提供をして導入されます。その名も「シティバイク(CitiBike)」。市民の税金は一切使われていないにも関わらず、導入後、ニューヨーク市に収益の一部が還元される仕組みなんだそう。市の財政にとっても市民のお財布にとっても、魅力的なシステムです。
シェアリングがスタートすることによって、地下鉄やバスと並んでニューヨーカーの新しい足になるのは間違いありません。1日だけの利用もできますから、ニューヨークへ来る旅行者たちも自転車で観光、なんておもしろいかもしれません。
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© NYC Bicycle Share
© Lars Klove/NYC Bicycle Share
(太田あや)