アサイベリーやブルーベリー、ゴジベリーよりも抗酸化力に優れ、新たなスーパーフルーツとして欧米で注目されているのがバオバブ(Baobab)です。バオバブと聞いてイメージするのは、「星の王子さま」に出てくる巨大な木。あの木の実が食べられるなんて、驚きです!
バオバブは、アフリカに広く生息している樹齢1000年以上の木で、高さは25m以上にもなるものもあり、地球上に存在する最も大きな木といわれています。幹や枝は水分を多く含んでいるため、現地の人々や動物たちの水分補給に役立っているほか、精霊が宿ると古来より崇拝されているのだそうです。
そんなバオバブの実には、うれしい栄養素がたっぷり含まれています。
バオバブの実に含まれている栄養素
・抗酸化物質のポリフェノール
・オレンジの約6倍のビタミンC
・牛乳の2倍のカルシウム
・ビタミンA、B
・カリウム
・マグネシウム
・鉄
上記以外にも消化酵素が多く、食物繊維が豊富なため、腸内の善玉菌を増やしてくれる効果も。肌に大きく影響する腸の健康を保ち、便秘の改善やダイエット効果も期待できるというからうれしい限り!
そんなスーパーフルーツならぜひとも食べたい! ところですが、生の果実は手に入らないよう......。日本では「バオバブパウダー」や「バオバブドリンク」の形で入手できます。もともと果肉が乾燥していてパウダーのようなので、あまり精製することなく製品化されているそうです。
味は、ほのかに甘くて少し酸味と苦味があり、果物のナシのような風味。パウダーなら、豆乳やヨーグルトに混ぜたり、フルーツと一緒にスムージーにして飲むなど、手軽に取り入れられそう!
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(杉本真奈美)