終戦記念日がある8月は、戦争の悲惨さについて考えさせられる機会が多い時期でもあります。一方世界には、「PEACE DAY(ピースデイ)」というものがあり、「あらゆる暴力を否定し、たとえ戦争中でもこの日は停戦する」という国連決議があります。
映像で世界平和を
今年の9月21日(毎年第三木曜日)のPEACE DAYには、世界で様々なイベントが行なわれるようです。日本でも、「映像で世界を変える! 」という素敵な志を抱く世界中の学生たちから、平和をテーマにした映像を発表するイベントが行われる予定。
これは「UFPFF 国際平和映像祭(UNITED FORPEACE FILM FESTIVAL)」というもので、人との絆、持続可能性、日常のなかの平和、紛争や戦争、ボランティアなどをテーマにした、5分以内の映像作品をYouTubeからエントリー。世界の学生たちが、映像をつかって国境を越えたつながりを持ってほしいという主催者側の願いが込められたものです。
平和への想いが詰まったショート作品
エントリー期間はもう過ぎ、2013年度の8名のファイナリストによる作品はこちらから閲覧が可能。そのなかで3.11後を描いた作品「生きる312 UFPFF ver(投稿:奥田 愛基さん)」は、「生きる」ということについて考えさせられた作品。
「生きる312 UFPFF ver」
他にもさまざまな国籍の学生たちの間で、小さな優しさが連鎖していく日常の光景や、広島の原爆投下の日に行なわれる黙祷の意味を追求するものなど、学生だからこそ描けるピュアな視点が込められています。最終結果は、9月21日に発表される予定です。
戦争はなぜ起きるのか、なぜ人と人は紛争を繰り返すのか、社会問題であるいじめはなぜやまないのか。学生だからこそ投げかけられる真摯な問題提起から、大人もまなぶことができるかもしれません。
[UFPFF]
photo by Thinkstock/Getty Images
(下野真緒)