あぁ、疲れたなぁ...と思う時、「マッサージ」を受けたくなります。 体のコリがほぐれると、心まで開放されるような気分になれますよね。
心も一緒にほぐす「エレサンマッサージ」今や街中にはいろいろな手法の「マッサージ」が溢れていますが、アメリカ・カリフォルニア州のエサレン研究所で生まれた「エサレン」と呼ばれるオイルマッサージは、人間の体と心を全体的に見渡し、両者のバランスを整えることでヒーリングして行く......というもの。
「エサレン」では「ロングストローク」と呼ばれる手法で全身をひと続きの動作で触れることにより、体幹と腕や足が「つながっている」「ひとつ」のものであるという感覚を呼び覚まし、体そのものだけでなく「エネルギー」にも触れていきます。
また、海の波の、大きくなったり、小さくなったり、渦を巻いて深部へと入ってゆくようなリズムを取り入れているのもエサレンの特徴です。 エサレン研究所には、有名なボディワーカーだけでなく、文学者や心理学者、社会学者なども活動に参加し、さまざまな角度からの研究が今でも成されています。
こうしたことからも「エサレン」は「体」だけでなく「心」や「精神」へのアプローチも大切にしていることが伝わりますね。
自分の存在を実感する"セッション"の効果そしてなによりも、「エサレン」はマッサージを「施術者から受け手」の一方通行なものではなく、施術者と受け手の「つながり」としています。つまり、受け手の「体と心」だけでなく、「施術者と受け手」も「ひとつ」になり、「セッション」と呼ばれる施術を「一緒に作り上げていく」のです。
こうして施術者と受け手が繋がることにより、自分自身の「存在」(プレゼンス)を実感することができ、「今目の前にあること」や「今現在起きていること」とコネクトできるようになるのだとか。 今まで、ありそうでなかったタイプのマッサージ。 ぜひ受けてみたいです。
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(石川結雨子)