パートナーとのつながりにおいて、子どもをつくる目的以上の大きな意味を持つセックス。でも日本女性は貞操観念が強いため、セックス自体が好きでなかったり、心地よくないセックスを必死に我慢していたり。その結果、不妊治療に訪れる夫婦の約半数がセックスレスだといいます(※1)。
そこで、デリケートゾーンのケアや妊娠・出産にも関係してくる、生命の根源・セックスについて、植物療法士の森田敦子さんにお伺いしました。
セックスで特別な脳内物質がでるってホント?セックスは、私たちが考える以上に奥深いものです。そのひとつとして、女性の快感の度合によってセックスには3つのレベルがあり、それぞれ分泌される脳内物質が異なることを知っていますか。
【セックスの種類】(※2)
レベル1:アドレナリン・セックス
興奮と快楽を感じるだけのセックス。動物的な交わりで、欲望のままのカラダの関係を結ぶことです。ただし一夜だけの関係だったり、長く続かないことが多いでしょう。
レベル2:セロトニン・セックス
相手に愛されていることを実感でき、カラダも心も満たされるセックス。自分に自信が持てるような脳内物質が出てきます。日常的に続けば、パートナーとよいコミュニケーションが図れます。
レベル3:オキシトシン・セックス
「この人の子どもを産みたい」と思えるような究極のセックス。オキシトシンは別名「ハッピーホルモン」と呼ばれ、これが脳内にあふれると深いエクスタシーを感じ、幸福感が得られます。
どの脳内物質が分泌されるかは本能でコントロールできませんが、セックスにもいろいろなレベルがあり、その違いを理解しておくことが大切です。
女性ホルモンがアップする簡単なコミュニケーション法幸せなセックスは、
・適度な運動を行うので、血行や代謝がよくなる
・女性ホルモンが分泌されることで、生理周期を整える
・ドーパミンが出るので女性ホルモンが活性化される
(※3)
など、いいことばかり。もしパートナーとのセックスを改善したいなら、セックス自体を変えようとする前に、マッサージし合ったり、お風呂に入ったりしてスキンシップを図ることからトライしてみましょう。じつは、カラダをくすぐり合うだけでも効果的なんですよ。
「くすぐられると、『やめて~』と言いながら笑ってしまいますよね。それは、皮膚のレセプター(受容体)が脳の神経に与える影響です。好きな人には背中をなでられただけで落ち着くのに、嫌いな人には触れられるのはもちろん、気配だけでも嫌悪感を抱くものです。皮膚にはそれくらい敏感なアンテナが張られているんです」(森田さん)
くすぐったいと感じるところのなかには性感帯もあり、皮膚の触れ合いによって膣粘液がたっぷり出て、妊娠しやすいカラダになるのだとか。いま、疲労やストレスで膣粘液が出にくい女性が増えていますが、パートナーとのじゃれあいは身体的にいい効果を与えてくれます!
「昔からセックス時に痛みを感じる女性は多く、シリコン製の潤滑ローションが薬局のベストセラーとなっています。ただしカラダの中に入れることを考えれば、オーガニックのものを使ったほうが安心。安全な商品を選ぶことが、自分のカラダをケアすることにもつながります」(森田さん)
男女でセックスに対する考え方は異なり、女性は生理周期によってカラダや心が微妙に変化します。パートナーとよりよい関係を築くために、女性も受け身でいるのではなく、自分が気持ちよくなれる方法を探ってみましょう。女性の積極的なセックスへの参加は、男性も大歓迎のはずですよ!
心地いいセックスのために、天然成分でできた「アンティームオーガニック by ルボア」のオーガニック潤滑ボディローション「アンティーム ローズ ローション(3,150円/税込)」がおすすめ。トロリとしながらもベタつきなく、マッサージローションとしても使えて、植物の保湿成分が肌をしっとりと保ちます。
森田 敦子(もりた あつこ)
サンルイ・インターナッショナル代表、植物療法士、「ルボア」製品開発者。フランスにおいて、植物薬理学、フィトテラピーを学ぶ。帰国後、植物のエリシター効果を応用した研究開発で高い評価を得る。女性のいきいきと生きられる社会の創出を第一に考え、環境と人に優しい植物の効果を生かしたプロダクツの研究開発を行っている。06年2月表参道ヒルズに「エルボリステリア&メディカルフィトテラピースパ ルボア」表参道ヒルズ店をオープン。著書に「成分表示でわかる化粧品の中身(婦人生活社刊)」がある。
・小杉好紀(東京産婦人科医会理事 ウイメンズクリニック南青山院長)監修「お医者さんが教える妊活スタートブック」※1:P73参照、※2:P75より引用、※3:P78より引用
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(取材・文/武田京子)