半端ない底冷えで知られる冬の京都。この街に暮らす女性たちのにとって、ニット帽、大判のマフラー、手袋は冬の必須アイテムです。そのせいか、冬の京都では、おだんごヘアなどラフなまとめ髪の女性を見かけることが多いような気がします。今回は、そんな冬のおしゃれスタイルにもぴったりのアクセサリーを紹介しましょう。

シンプルなデザインだけど、よく見れば気付く、あたたかみを帯びた質感とやさしい色合いに惹かれます。
和紙パールと銀箔のたわわイヤリング:7,350円

和紙でできたイアリングです。つくり手の中村裕也さんは、寺社仏閣の御用達として、家業である和紙製品の製造・卸にたずさわりながら、和紙でつくる、あたらしいカタチとしてこのアクセサリーを考案したのだそう。だから、この小さなピアスのひとつひとつに、実は古文書などのレプリカ制作や掛軸や額装、屏風などの表装、そして製本などでつちかった職人級の技術がほどこされているのです。

贅沢な金銀箔や染めなど伝統的な技術を生かしてつくられている。
水に濡れても色落ちしない特殊加工がほどこされているのもうれしい心配り。
銀箔ネックレス:23,100円(上)、リングピアス:4,200円(下)

日本の誇るべき伝統産業のひとつである和紙ですが、紙漉職人の高齢化や後継者不足など多くの課題を抱えています。そんな時代に、あたらしいプロダクトで和紙の魅力を再提案したいという中村さんが使うのは、和紙の秘境とも称される京都府北部・黒谷の手漉き和紙。紙粘土で丁寧に成形した上に、この上質な手漉き和紙を幾重にも重ねて仕上げているので、手に取って見れば見るほど、なんともいえない和紙の風合いに愛おしさを感じます。

若手アーティストとのコラボレーションも。
一柳綾乃さんの染画をひとつひとつ切り取ってパーツに仕上げたコラボイヤリングは6,300円

ころんとした丸みのある形に、花とジュエリーをモチーフに描かれた繊細な絵柄の揺れるピアス。
京都在住のイラストレーター、ユリコフ・カワヒロさんとのコラボピアスは5,775円

そしてさいごに、驚くべきはその軽さ! 金具以外はすべて和紙でできているので、少しおおぶりなものでも1円玉2、3枚分という軽さ。そんな軽やかさと、手染めによるやさしい色合い、和紙のあたたかい風合いが、きびしい冬の寒さを忘れさせてくれそうです。

[ARATA
住所:京都市下京区五条通新町西入ル西錺屋町25 つくるビル201C
電話:075-777-2475
営業時間:11:00〜19:00

(高橋マキ)

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