仕事の忙しさを言い訳に、自分のための料理をしなくなって数年。恥ずかしながら、料理が苦手です。でも、久司道夫先生の講演会を拝聴してから、主食を玄米に変え、少しずつ料理を再開しました。簡単でも自分で作る料理ってやっぱりおいしい!

そんななか、クシマクロビオティックを学べる「THE BIOKURA(ザ・ビオクラ)」で「初めてのマクロビオティック」なる初心者向けの体験クラスがあることを知り、さっそく参加してきました。

ポイントは圧力鍋とミネラル

玄米は長めに浸水して炊飯器で炊いていたのですが、どうも食感がイマイチ。お店で食べるようなあの「ふっくらもちもち」感はどうやったら出るのでしょうか。

体験クラスで教わったおいしい玄米ごはんのポイントは、こちら。

Point1

おいしい玄米を炊くためにおすすめなのが、圧力鍋。さっと洗い、水を切った玄米と玄米の1.2~1.5倍の水を圧力鍋に入れ、火にかけます。圧力鍋だと浸水の時間をとらなくてもいいのがうれしいところ。また、1回に多めに炊くほうが失敗がないので、休みの日に多めに炊いて冷凍保存しておくのもいいかもしれません。


Point2

水が温まり、玄米が水をたっぷり含んだら、塩(マクロビオティックでは海塩がおすすめ)を1カップにつきひとつまみ入れます。ちなみに、「ひとつまみ」とは本当に指の先端でつまめる程度。ミネラル分を入れることで、お米の甘みが増すのだそう。塩のほかにも、昆布やワカメ、抗酸化作用のある梅干しでもOK。早めに入れすぎると塩のひきしめ効果で玄米に水が入らないので、タイミングが重要です。


塩を入れたら、ふたをして圧をかけ、とろ火で25~30分炊きます。時間が経ったら、火からおろして10~15分蒸らせば完成!

炊きあがった玄米を食べてみたところ、違いは歴然! お米全体がふっくらとしていて、噛むたびに甘みが出てきます。圧力鍋と聞いたときには、「やっぱり道具を揃えなきゃダメか」と思ったのですが、このおいしさは、ひとつ持っていてもいいかなと思えるほど。

玄米は生きている

そもそも、なぜ白米より玄米なのでしょう。

白米は、お米全体のうち、精米して胚乳の部分のみになったもの。対して玄米は、精米をしていないので、胚芽やぬか層などお米全体が残っている「生きたお米」です。実際に玄米を水につけておくと、プクプクと呼吸をはじめ、芽が出てきます。

まるごと食べることで、栄養価が高いだけでなく、食べ物の生命力も一緒にいただく。マクロビオティックの「一物全体」の精神をよく物語っているのが、玄米なのだなと感じました。

マクロビオティックのプロから玄米をおいしく炊くコツを学んで、手料理生活も一歩前進したような気がします。

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ビオクラ食養本社

(渡部えみ)

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