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カヒミカリィさんが語る、いま一番住みたい街ブルックリンのリアルライフ
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カヒミカリィさんが語る、いま一番住みたい街ブルックリンのリアルライフ

2014-02-14 13:00

    2012年10月に行われたカヒミ カリィさんとオーガニックコンシェルジュ・岡村貴子さんの対談から約1年。その後、カヒミさんは、ご主人、愛娘の和(にき)ちゃんとともにニューヨーク州ブルックリンに移り住み、妊娠中だった岡村さんは、昨年3月に長男・尊(たける)くんをご出産。阿蘇山の麓の村と東京との二拠点生活が始まり、心動くことも多い1年となったよう。

    カヒミさんの一時帰国に合わせて実現した1年2か月ぶりの対談は、4歳になってすっかりお姉さんになった和(にき)ちゃんと尊くんの初対面からはじまり、終始あたたかく和やかな雰囲気のなかで進みました。

    カヒミさんの連載『WHEREVER I GO』でも語られているニューヨーク・ブルックリンでの生活。日本にいた頃に感じていた印象は、実際に住んでみてどのように変わったのでしょうか。

    岡村前回の対談で、やはり治安が気になっていると伺いましたが、引っ越してみていかがでしたか?

    カヒミ:ニューヨークのなかでも、私たちが住んでいるブルックリンはいちばん子どもが多くて、近くに森のような公園があったり、子どもも一緒に入れるお店もたくさんあって、治安もとてもいいんです。庭にリスが来たり、夏になると蛍がいっぱい飛んだり。

    細い路地を入ると無数の蛍が舞う幻想的な風景も、ニューヨーカーには日常なようで、目の前を蛍が飛んでいても、特に気にする様子もないそう。


    カヒミ:家から電車で20分くらいで、コニーアイランドという海辺に出られます。日差しの強い昼間を避け、夕方くらいからお弁当を持って出かけて、暗くなるまで海を眺めて、お弁当を食べて帰るという生活を、娘の夏休み中は毎日送っていました。

    岡村:東京にいるより自然を身近に感じられるのですね!食べものに関してはいかがでしたか?

    カヒミ:オーガニック食材は意外に手に入りやすくて、認証マークのついたお豆腐などがどこでも買えるんです。納豆もすぐ近くで売っていますし。ファーマーズマーケットが毎週土日に開かれているので、そこでふだん使う新鮮なオーガニックの野菜も手に入ります。

    岡村:食材の環境は、もしかするとブルックリンのほうがよいかもしれませんね。

    カヒミ:そうですね。ただ、外食の一人前の量がとても多くて、最初は半分も食べられなかったのですが、だんだん慣れてきて...日本で体重計に載ったら、今人生で最大に太っていたんです。それで食べる量を減らしたりまじめに運動したりして、ダイエットしています。

    カヒミさんがアメリカで一番驚いたのは、オーガニックを強く意識する人と、まったく気にしていない人との差が大きいこと。

    カヒミ:人によって食や環境についての意識の高さが本当に様々で、それぞれ生活のスタイルがまったく違うんです。それでニューヨーク市はいま、食や環境に関する問題に真剣に取り組み始めているんですが、それがとても興味深いです。

    岡村:具体的な取り組みもされているんですか?

    カヒミ:そうですね。家庭から出る生ごみをコンポストを使って活用する実験が始まっています。家庭にコンポストを配布して週に一度収集される形なんですけど。集められたものはたい肥として活用するようです。たまたまわたしの暮らしている地域は実験地域に選ばれたので、それがどれくらい集まって、どんなかたちで活用されているのか、一度取材してみたいなぁと思っています。

    岡村:わぁいいですね、興味深い! その時はぜひ報告してください!

    とても住みやすい街という印象を受けるブルックリンですが、日本のようにエレベーターのまったくない、駅での移動には不便を感じたそう。

    カヒミ:ベビーカーをそのまま担いで階段を下りていました。でも、その代わり人が親切で、ほとんど100%誰かが手伝ってくれるんです。最初は治安のこともわからなくてちょっと怖かったのですが、みんな声をかけてくれるのですぐに街が大好きになりました。

    岡村:ブルックリンでの生活は、思い描いていた印象と違いはありましたか?

    カヒミ:ヨーロッパに住んでいた経験があったので、アメリカも見た目は似ているし、そんなに違わないだろうと思っていたのですが、文化の違いにはとっても驚きました。ヨーロッパは歴史が古いこともあって、日本と同じ「侘び寂び(わびさび)」がある。アメリカにはそれがないんです。おおらかだけれど、ちょっと雑(笑)。それはまだ慣れないけれど、でもニューヨーカーは本当にフレンドリーでやさしくて。そのおかげでブルックリンがとても好きになりました。

    岡村:アメリカらしさとして楽しめるといいですね!

    日本との違いを感じながらも、ブルックリンでの暮らしを楽しむカヒミさん。和ちゃんの通う幼稚園でも、日本とのさまざまな違いを感じたのだそう。次回は、岡村さんとのお話のなかで見えてきた「ブルックリンでの子育て事情」をお伝えします。

    ★Information★

    【岡村貴子さんのオーガニックママ講座開催!】

    日時:2014年3月8日(土)13時から14時半まで
    参加費:3,500円(資料・飲物代含む)
    場所:オーガニック研究所(表参道駅7分)※参加者に直接お知らせします。
    申し込み・問い合わせ:staff@oci2010.org

    妊娠前の体作りから妊娠中~出産後までオーガニックをテーマに体験談を踏まえご紹介。便利だったアイテム、スキンケア商品、産前産後の必需品などもお伝えします。これから妊娠したい人、出産予定の人、植物療法での体調管理などに興味のある方、オーガニックなお産に関心のある方はぜひどうぞ。(少人数制で開催予定です。)

    【オーガニック研究所 2014年の新規会員募集!】

    オーガニックやナチュラルな世界に興味のある人、活動やイベントに興味のある人、まずはメールをください。詳細をお知らせいたします!

    申し込み・問い合わせ:staff@oci2010.org

    文/渡部えみ 写真/小林みのる

    RSSブログ情報:http://www.mylohas.net/2014/02/035589kahimiokamura.html
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