腸内環境を整えるのに、食物繊維や発酵食品がいいと聞きますが、取りすぎることでかえって便秘を引き起こしてしまうこともあるというのが、マハシリ南青山プライムクリニック院長の蓮村誠先生。 消化しにくい繊維質は、コロコロ便には逆効果!?

著書『腸の毒出し』によると、アーユルヴェーダでは消化力(アグニ)を弱らせてしまう食習慣が、便秘を引き起こすことがあるといいます。たとえば「水をたくさん飲むといい」という考えに対して、「腸が冷えて消化の火は弱くなる」と蓮村先生。また、繊維質をたくさんとるのもNG。

あらゆる便秘を解消するとは限りません。むしろ一般的な便秘は悪化させてしまいます。繊維質は多量の水分を吸収する性質があるため、大腸でヴァータが乱れ、何日も出ない、便がコロコロと硬いといった、いわゆる便秘症状には逆効果。すでに腸内が乾燥しているため、便秘はさらにひどくなってしまいます。

(「腸の毒出し」P.100より引用 )

とくに玄米は消化しにくく、きのこ類にいたってはアーユルヴェーダでは神経系を乱す食品と考えられ、基本的には食べないのだとか。

ヨーグルトは毒素になりやすい!?

さらに、乳酸菌が腸に良いイメージのあるヨーグルトもおすすめできないといいます。

乳酸菌は、たしかに消化を助けてくれるもの。しかし、ヨーグルトは非常に消化しにくい食品なのです。(中略)日本人の腸には負担が大きく、未消化物=毒素となってしまいます。せっかくのヨーグルトの特徴を生かしきれないばかりでなく、消化力を乱し、腸を弱めてしまうのです。

(「腸の毒出し」P.97)

同様に、納豆などのネバネバした食材も消化に良くないのでおすすめできないそう。ほかにも酵素ドリンクなど冷たい性質のものも、消化力を弱めてしまう原因に。

乳酸菌を摂りたいときはラッシーで

とはいえ、冷蔵庫にあるヨーグルトを無駄にすることはありません。取り方次第では腸にいいものに変わります。それが、ヨーグルトを水で割って作る飲み物、ラッシーです。ミキサーにヨーグルト1に対して水を3〜4の割合で入れて撹拌するだけ。

クミン、ジンジャーなどのスパイスを追加するとさらに効果的です。もちろん、水は常温で! 食欲がないときでもすっきりと飲みやすいので、レシピを覚えておくと良さそうです。

[マハシリ南青山プライムクリニック]

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