こんにちは。マリアージュカウンセラーの斎藤芳乃です。
これまで3000人以上の恋愛・結婚にまつわる相談を解決してきました。その中で、よく寄せられる悩みを例にあげ、「なぜか普通の幸せが手に入らないの......」と悩む女性たちに向け、その対処法を紹介していきます。
今回は、「男性とうまく話すことができなくて、いつもそれが原因で恋愛がうまくいきません......。どんなコミュニケーションしたら恋愛に発展するのか分からず困っています」というご相談です。
コミュニケーションを意識してしまっているとき、つまり、相手とうまく会話しようと意識してしまうときというのは、「うまく話せているかどうか?」とか、「ああ答えれば良かったかな」など、悩みが新たな悩みを生んでいってしまいます。
でもじつは、恋愛がうまくいくかどうかは「コミュニケーションスキルの問題」ではないんですね。
●恋愛とは、お互いの世界を分け合うこと恋愛は、「相手のことを知り、自分のことも知らせながら、違う人間同士が深く関わり合う」というものです。会話の受け答えの問題だけではなく、「自分自身を丸ごと与えあう行為」というのが恋愛の本質なんですね。
もし、日常生活が会社と自宅の往復だけになっていたり、普段から愚痴ばかりを言っていたとしたら、ネガティブな話題や単調な話ばかりを相手と分かち合うことになってしまいます。これでは、楽しいと思える会話が難しくなるのも当然です。
もちろん、深い関係になるということは、こうしたネガティブな話題も分かち合っていいのです。けれど、ネガティブな話題だけになってしまうと「一緒にいて楽しい・嬉しい」という気持ちが生まれにくく「一緒にいたい」という思いも失われていってしまいます。
●普段から自分に何を与えているかで恋愛運は決まる「男性とうまく話せるようになりたい!」という人は、普段、自分自身にどんな経験をさせるのかを見直していくことが大切です。
例えば、普段から登山や旅行などの経験をしていれば、あなたが好きな土地の話や、そこでいかに自分が素晴らしい景色を見て感動したかなど、相手が知らないことも分かち合うこともできます。
美術や映画に親しんでいれば、その美を感じる感動や感性を一緒に分かち合えることでしょう。それが、二人で何かを一緒にすることにつながるかもしれません。
このように、共通の経験や感性を持っていればそこに共感し合えます。違う経験や感性を持っていれば、お互いに与え合いながら違いを楽しむことができるようになります。
互いを感じ合うことによって、会話スキルにかかわらず、自然とコミュニケーションはうまくいくようになります。そうして、ひとりでは得られない喜びや可能性を持てるようになることが、深い愛へとつながっていくのです。
●「自分にどんな経験をさせるのか」に責任を持つ子どもの頃は、親や学校から強制されたルールや「しなければならないこと」が多く、自由がきかないことも多いですから、喜びを増やすことも難しかったかもしれません。
しかし、大人になった今は、「あなたがあなたという人に、どんな経験をさせてあげるのか?」ということを、あなた自身の手で選ぶことができます。
毎日、会社と自宅とを往復する人生を自分に与えることもできますし、休日のカフェの心地よさや新緑の美しさ、好きな音楽や、ドキドキする旅を自分に与えることもできます。
物でも、経験でも、あなた自身の感動を増やしてあげることで、あなたの世界は豊かになり、それに比例するかのように良縁もやってくることでしょう。
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