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幸せのヒント。時間年齢でなく、自分年齢で生きる
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幸せのヒント。時間年齢でなく、自分年齢で生きる

2014-05-30 22:00
    昨年末、暮らしの拠点を四国から鎌倉へ移された、作家の廣瀬裕子さん。廣瀬さんは数年前、当時暮らされていた葉山で坐禅と出合い、それを機に思考や生き方が大きく変わったそうです。

    禅の師匠、藤田一照さんとの対話をつづった近著「あたらしいわたし 禅100のメッセージには、その思考の在り方や、禅的生き方などがわかりやすく書かれています。スティーブ・ジョブスにも大きな影響を与えたとされる禅の精神は、近年、アメリカでも静かに広がりつつあります。

    そんな廣瀬さんに、日々の暮らしのなかで大切にされていること、30代の女性特有の悩みの解決法などについて伺いました。

    "今"に意識を集中させる

    1日1日を丁寧に暮らされている廣瀬さんですが、ご自身が日々の暮らしのなかで大切にしていることは何でしょうか。

    「なるべく意識を"今"に集中することでしょうか。先のことを考え過ぎたり、過去を思い出すのではなく、今できることをする。何をするかということより、どうするのかが大切だと思います。また、心地良いとか、気持ち良いといった、自分の気持ち、体の状態を常に意識することも。

    実は、坐禅に出合うまでは、目標に向かっていくという想いが強かったような気がします。けれども坐禅を通して、"今ここにいること"がもっとも大切なんだ、ということに気付いたというか、今ここにしかいられないことを思い出した、そういう学びが大きかったですね」

    毎日いただく"食"への、廣瀬さんなりのこだわりはありますか?

    「そうですね。なるべくちゃんと作られたものを頂くようにしています。新鮮な素材をシンプルに美味しく頂きたいと、いつも思っています。感謝するということはもちろん、食べ過ぎないようにするということも意識していますね。

    ただ、これを食べたらああなるな、などとは思わず、食べたいものを食べることは大切だと思っていて、常に、自分の身体ができるだけ気持ちよい状態でいられることに重きを置いています。自分の身体を大切にするって何だろう、と考えると良いかねもしれませんね」

    自分を信じ、深刻になりすぎず......。

    毎日暮らしていると様々なことが起こり、時には落ち込んだり、沈んだりすることもあります。そんな不安定な時、どのように自分の心との向き合うと良いと思われますか?

    「まず、落ち込んで解決する問題か、そうでないかを見極めることでしょうか。悩んでも仕方のない悩みってありますよね。そういうときは、"時が解決する"というように、時間を味方につけるとか、思いを共有できる誰かに話を聞いてもらうとか、そういう風にして少しずつ解放されるのを待ちますね。

    あとは、自分の物事の捉え方も大切で、悩みにフォーカスしすぎると悩みは大きくなってしまうし、逆もあります。自分を信じていれば、その悩みから抜けたときに、一回り大きな自分になっていたり、強くなっていたり、例えば誰かの気持ちを理解できるようになっていたりします。ですので、そこを楽しみにする(笑)。

    悩んでいるのは自分だけじゃくて、誰もがどこかで悩むし、落ち込みます。言葉にしないだけで。"人生はいろんな波がある"という感じに深刻になりすぎないことかな」

    女性の30代とは、人生においてどんな時期だと思われますか。また女性が歳を重ねてゆくにあたり、大切なポイントなどがあれば教えてください。

    「女性の30代って一番楽しい時期ですよね。仕事もある程度キャリアを積んできて、でもまだ体力があって、キレイ。だから思い切り今を楽しんで欲しいですね。きっと、40代、50代になったとき、なんであの時あんなことで悩んでいたのか、というふうに思うかもしれないですから。

     

    女性が歳を重ねるにあたって大切なことのひとつは、誰かと比べないことでしょうか。年齢って、あってないようなものだと思うのです。もちろん、歳を重ねたら何かが衰えて行く、それは避けられません。

    けれども、人それぞれ人生の過ごし方によって、時間の長さは変わってきます。ですので、いくつだからとあまり限定しすぎず、時間年齢より自分年齢で生きていたいと思っています」

    定期的なワークショップやイベントも開催

    最後に、今後の廣瀬さんの活動などを、教えていただけますか?

    「今、月に1度のペースでワークショップやイベントを開催しています。(※スケジュール等の詳細は文末のリンク先からご確認頂けます)

    6月29日(日)は、徳島から「アアルトコーヒー」さんが来てくださり「アイスコーヒー教室」を開催します。また6月27・28日、逗子にあるヴィーガンカフェ「beach muffin」で"量り売りマーケット"に参加予定です。いまを楽しみながら、次の本の言葉をつむぎ、自分にできることをしつつ、しばらく鎌倉暮らしを送る予定です」

    廣瀬さんの発する言葉の一言一言が、私自身へのメッセージであるかのように、心の中にすとん入ってきた今回のインタビュー。禅に出合ったからこそ見えてきたもの、まさに"あたらしいわたし"が、確固たるスタイルとして、廣瀬さんのその穏やかな佇まいの奥に感じることができました。廣瀬さん、素敵なお話をありがとうございました!

    [廣瀬裕子さんオフィシャルサイト]

    ※ワークショップ・イベント情報はこちら

    RSSブログ情報:http://www.mylohas.net/2014/05/037704interview_hiroseyuko.html
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