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映画『天地明察』で再現された江戸の星空は必見! 日本初の暦作りに挑戦した 安井算哲に迫る
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映画『天地明察』で再現された江戸の星空は必見! 日本初の暦作りに挑戦した 安井算哲に迫る

2012-09-10 14:00
    日々、当たり前のように使っている「暦(こよみ)」がどのように作られるか知っていますか?

    遠い昔から現在まで、世界中のあらゆる暦は天体観測をもとに作られています。

    中国から伝来し、日本人が明治初頭まで使っていた太陰太陽暦(旧暦)は、月と太陽のリズムにもとづいた暦。これを作る際には、とりわけ月と太陽の運行を正確に反映しなくてはなりません。しかし、観測技術や計算法が現在のように発達していない昔は、日食や月食の予報が外れることもありました。

    これが顕著になってきたのが江戸時代。当時、800年にわたって使われていた中国由来の暦にズレが生じはじめたのです。

    この時、日本初の暦作りに挑戦したのが安井算哲(のちの渋川春海)。囲碁棋士で星好きという、実在した人物・算哲の、暦に賭ける物語を描いた映画『天地明察』が9月15日より公開されます。



    星ガールとして注目すべきは、資料をもとに復元されたという、現存しない江戸時代の観測機具の数々と、正確に再現された江戸の星空。今では東京の真ん中で見られなくなってしまった天の川も、きっと江戸の町からは見えたでしょうね。当時の人たちが、どのように星を観測していたのかも気になるところです。

    映画の原作は、2010年に吉川英治文学新人賞と本屋大賞をW受賞した、作家・冲方丁の同名小説。映画と小説の両方を楽しめば、こよみ作りの歴史をより深く堪能できそう。



    さて、江戸時代の星空を満喫したい! という人には、コニカミノルタプラネタリウム“天空”in TOKYO SKYTREE TOWN(R)で上映中の『星空は時を越えて』がおすすめ。CGでよみがえった江戸の町並みや江戸城は、臨場感たっぷり。算哲(春海)が作った日本独自の星座の紹介もありますよ。

    星空は、過去・現在・未来をつなぐ神秘的な存在です。この秋は、江戸の星空に思いを馳せながら、あなたの頭上に輝く星たちを眺めてみてはいかがでしょう。

    [映画『天地明察』公式サイト,コニカミノルタプラネタリウム“天空”in TOKYO SKYTREE TOWN(R)]

    text by 景山えりか(文筆家/アストロ・コミュニケーター)
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    ライフスタイル誌を中心に、ナチュラルコスメ、ハーブ、ホリスティック医療などの取材記事を多数執筆。MYLOHASではオープン当初よりライターとして参加。その一方で、アストロ・コミュニケーターとして、星空や天体ショーの楽しみ方、月や星の文化、宇宙系グッズやイベントなどを各種メディアで紹介。星や宇宙を「自分に関係のあること」として楽しんでもらえるように多方面で活動中。著書に『自然とつながる暮らしかた 空の向こうは私のうちがわ』(講談社)。
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