茨城県取手市にある取手井野団地に、住民たちが中心となって運営する宿泊型アートイベント「サンセルフホテル(SUN SELF HOTEL)」があります。
ホテルマンは、2歳児からおじいちゃんまで、団地やその近所の住民のみなさん。ここは、宿泊客自身とホテルマンたちとが一緒になって太陽の光を集めて蓄電し、その電気を使って一晩を過ごすというユニークなホテルです。
まず、昼間に特製の太陽光システム「ソーラーワゴン」をひきながら団地を歩き、蓄電します。その電力は、バルーンでできた「太陽」を夜空に浮かべるのに使われたり、客室で使用される分にあてられます。
普段、何も考えずに当たり前のように電力を使っています。しかし「サンセルフホテル」では、電力に限りがあるので、いろいろ工夫して電力を使うようになります。電気が尽きたら就寝を迎えるというのだから、なんとも原始的!
ホテルマン=地元の人たちとのふれあいホテルにチェックインする際、特設フロントで出迎えてくれるのがホテルマンとなった地元の方々。一緒に団地をまわりながら蓄電するだけではなく、天体観測や映画上映会、朝のラジオ体操など、ホテルマンたちと過ごす時間が多いのも特徴。
さまざまなアクティビティを通して、ゲストたちをおもてなししてくれるのでチェックアウトの際には、別れが惜しくなりそうです。
団地の空き住戸が不定期出現でホテルに!
近年、団地の空き部屋をシェアハウスにするなど新しい活用方法が注目されていますが「サンセルフホテル」の客室も、もともとは空き部屋でした。
そこに、ホテルマンたちが、手作りでランプシェードといったインテリアを試行錯誤しながら作り出したり、アメニティをセッティングしたりして、世界でたったひとつの温かみのある部屋に仕上がっています。
次回の宿泊日は、2014年9月13日(土)〜14日(日)の1泊2日で、現在予約を受付中。今回から、人数制限が8名様までと大幅に拡大されたので、友だち同士はもちろんファミリーでも予約できます。
ただし、宿泊者を決定するのは、ホテルマンたち。ラッキーにも「サンセルフホテル」に宿泊することができたら、一生忘れない思い出になること間違いありません。
ホテルマンと宿泊者が一緒になってつくる体験型アートプロジェクト「サンセルフホテル」。このホテルで過ごした時間は、世界中のどの5つ星ホテルをも超えます!
[サンセルフホテル井野団地 Sun Self Hotel Inodanchi]
受付期間:2014 年7 月4 日(金) 必着
宿泊日程:2014 年9 月13 日(土)〜 9 月14 日(日)
チェックイン: 13日 午後1 時/チェックアウト: 14 日 午前10 時
宿泊料金:1泊2日 1名様につき 12,000円(お食事別)
(小学生 4,000円、未就学児無料)
宿泊人数: 定員8 名
撮影:伊藤友二