体に良いこと、ダイエットブームからお茶の人気が徐々に広まってきたものの、ドイツ人の多くはいまだに「お茶を飲むときは風邪をひいたときぐらいだよ」と言います。ドイツはコーヒー文化なので、遊びにきた友達や知り合いには言わずと知れずコーヒーを出すのです。

お茶といえばレストランでもティーパックが主流なため、大手ホテルのカフェなどに行かなければ茶葉でのアフタヌーンティーをすることはほとんど無理だといえるでしょう。

けれど、最近、友人から今までで一番おいしいと思った紅茶をもらいました。

イギリス初で唯一の茶園

ロンドンにある、例えばサボイやクラリッジなどの最高級ホテルでのアフタヌーンティーで出される茶葉があります。

それがトレゴスナン茶園でとれたお茶なのです。イギリス初のそして唯一の茶園。大西洋に面した恵まれた環境で、その海からの暖かい空気が10マイル離れた茶園に届くまでに塩分が減少、まるでヒマラヤ山脈さながらの湿った空気が作り出され、大きな茶葉が育つのに役立っているのだとか。

茶園の地主は、イギリス首相であったアールグレイ伯爵の子孫、エべリン・アーサー氏。茶葉は手で丁寧に摘まれ、大量生産とは全く違った味わいが出ています。作る人間のこだわりと愛情が感じられるお茶です。

近くを流れるファル川が、昔からこの地方でしか見られない珍しい植物を育ててきたように、きっと茶葉の風味に何等かの影響を及ぼしているのに違いありません。通常は9月までが収穫ですが、この地方では11月を過ぎても収穫することもあるのだそうです。

自宅でスイーツを焼き、ぜひゆっくりと味わって「心のデトックス」をしてはいかがでしょうか?

[Tregothnan]

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