こんにちは。マリアージュカウンセラーの斎藤芳乃です。
これまで3000人以上の恋愛・結婚にまつわる相談を解決してきました。その中で、よく寄せられる悩みを例にあげ、「なぜか普通の幸せが手に入らないの......」と悩む女性たちに向け、その対処法を紹介していきます。
今回は「私が想いを寄せている彼。彼にはお付き合いこそしていないものの、好きな人がいるようです。この気持ち、どうしたらいいでしょうか? 私はどうしたらいいでしょうか?」というお悩みです。
好きな人に振り向いてもらえない寂しさ、とてもつらいことですよね。
しかし、まだ相手がカップルになっていないとしたら、実はチャンスがあります。それは、彼もまた片思いでいるからこそ、今の状況を活かすことで、よりあなた自身の素晴らしさを相手に知ってもらえるからなのです。
●まずは「人間同士」のつながりを深めよう
ファーストステップとして最も大切なことは、あなたが好きな相手と人間同士の信頼関係を築くことです。そのためには、自分が相手と恋愛したいという気持ちを少し自制することも必要になります。
片思いとは、言い換えれば、「まだ相手と親密に関わっていない状態」、あるいは「その手前の表面的な魅力に惹かれている状態」ということが言えます。
これは、自分の片思いでも、相手の片思いでも、同じ条件です。
本来、恋愛は、「異性として相手が好き」という感情だけでなく、「人間として信頼できる」という土台があることで、より強固な絆が築かれていきます。
ですので、すぐに恋人同士の関係になることができなかったとしても、人としての信頼関係や、深い心のつながりについては、相手の片思いをしている女性よりも先んじて育てていくことはできるんですね。
そしてこの人間としての信頼は、お付き合いすることができるようになった後でも必ず大切になってくるものです。
●お互いに信頼関係があれば、相手の心は開くたとえば、相談にのってあげる、愚痴を聞いてあげるなど、相手の心をほぐすような会話をしてあげたり、相手の味方になって常に応援し、魅力を褒め、自尊心を持たせてあげるなど、まずは「誰よりも側にいて、理解してくれる」と思われるような立場になることを心がけてみましょう。
そのとき、あなたの優しさや知性、あるいは友情など、さまざまなことを積極的に相手に与えるようにします。ただしこの段階では、好きだと言ったり、セクシャルなことを思わせるなど、女性としてアピールすることは控えましょう。
これを心がけることで、「他の人には話せないことを話せる」「誰よりも心がつうじあう」など、相手にとって、あなたが特別な存在だという意識が育つだけでなく、心の距離が急接近していきます。
こうしたアプローチがなぜ必要になるかというと、最初から女性としての自分をアピールしてしまうと、誠実な男性ほど「自分には好きな女性がいるから」と距離をおかれてしまうためです。
そのため、まずはその一歩手前をていねいに歩んでいくんですね。
●充分な信頼関係ができたら、初めて女性としてアプローチそして、人間として誰よりも信頼できる関係になれたら、初めてそこで、自分の女性らしさや、好意、一緒にいられることの喜びを表現していきます。
もう人として信頼しあっていて、かつ、距離感も近くなっているため、女性としてのあなたを表現しても、相手も極端には拒みませんし、異性としてあなたを意識できるようになります。
本当に素敵な恋愛は、ただ異性として相手に魅力を感じるだけではなく、人としての信頼や友情、受け容れてもらっているという感覚、お互いに理解しあっているという充足感の上に成り立ちます。
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いかがでしたか?
片思いをしている期間は、女性として関われる可能性は低いのですが、相手に心を許してもらい、それ以外の側面を育てていくのにとても良い時間です。
じっくりと彼を受け止め、わかりあい、その上で素敵な女性としてのあなたを表現することで、彼の心に響く愛を伝えられることでしょう。
Happy Couple via Shutterstock