ストレスがかかると、免疫が落ちたり、カラダのさまざまなところに悪影響をおよぼします。それは心とカラダがつながっているから、といわれますが、具体的にはどのように影響しあっているのでしょうか。

ダライラマが語る、心とカラダの関係

ダライ・ラマ「語る」』(小学館)ではこのように書かれています。

例えば、恐怖感を抱いた場合、血が足に集まるそうです。なぜならば、走って逃げなければならないからです。心に怒りが生じた時には手に血が集まるということです。こぶしを握りしめて相手を殴ろうとするからです。このように、肉体と感情は密接な関係があるのです。

(中略)

愛や慈悲をもって瞑想すると、始めるまえとあとでは大きな変化が現れるのです。血圧が下がり、心がのんびりするそうです。もちろん健康面にも重要な役割を果たします。

(『ダライ・ラマ「語る」』192ページより引用)

これらは科学者の研究結果でわかったことだそう。つまり、心を穏やかで平和な気持ちにすることで、体も健康的に極めて良い状態になるということです。

心を鍛え本能をコントロールする

「心の向くところに気が集まり、気が集まるところに血が集まり、血が集まるところに力が集まる」という話を聞いたことがあります。心が感情となって血を集め、カラダに変化をおこすのは、本能のなせる業なのかもしれません。

無意識のうちにカラダのなかで機能している本能の仕組み。カラダのためにも、ネガティブな感情に過敏にならない心を育てる必要があります。瞑想という心を鍛えるトレーニングを、カラダのために、という意思を持って行うのも有意義ではないでしょうか。

ダライ・ラマ「語る」

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