国民の8割がDIY(日曜大工)を楽しむというフランス人。ここ数年、パリ市内では「リペアカフェ」なるものが人気を集めています。 壊れたミキサーや掃除機、破れた洋服まで

これは修理を得意とする有志と、修理をしてもらいたい人のためのマッチングを目的に開催されているもので、発祥はオランダ。日曜大工好きのフランス人にうけたのか、フランス国内だけでも約30か所で開催されています。

壊れたミキサーや、掃除機、破れた洋服まで、修理ボランティアの受け持つジャンルはさまざま。

「今の時代、修理に出すより新品を買ったほうが安上がりだったりします。それでも買い替えをしたくないという人もいますし、これ以上ゴミを出して、環境を汚したくないという人たちもいる。使い捨てをせず、壊れたら直して、また使うという意識はおのずと広まってきているのではないでしょうか」−主宰者のステファン氏

(朝日新聞『DIYに年間13万円 パリの新節約マインド』より引用)

知らないだれかといっしょに修理

私自身、家電が壊れたときに頭をよぎるのは「早く買い替えなくては」という思考。知らないだれかと修理を共有するという一風変わったシチュエーションだからこそ、物を大切にしようという意識が高まるのかもしれませんし、なによりも面白い。

新しいものを買うといっても先立つお金もないし、仕方なく直すか、という物悲しさはなく、むしろDIYを楽しみにリペアカフェに向かうという、とても健康的な倹約。たとえうまく修理ができなかったとしても、こだわらない。環境のためや、節約のため、という理屈だけではない、肩の力を抜いたDIYを楽しみたいですね。

[repaircafe]

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