12月初旬のやんばるは、まだまだ日中は半袖です。陽気がいいと調子にのって川に飛びこむ子どももいるくらい。びしょびしょで帰ってきては「寒い!」を連呼して、からだをブルブル震わせています。後のことを考えず、そのときそのときをめいいっぱい生きているのですね。ちょっとうらやましい......笑。
さて、とっこ学校の給食です。「あらためまして、こんにちは。給食係のきこちゃんです」まで言ったら、子どもたちから「何才?」と威勢のいい掛け声がかかりました。が、もうそのネタは飽きたので「ふふふ」とだけ笑って流してみました。「ふふふ」と笑ったら「ふふふ」と返ってきました。よい返しだなぁ、みんな。
献立は、島豆腐をかりっと揚げて、その上にニラ醤油とトマトをかけたもの。たけのことグルテンミートとモロッコいんげん、島菜のタイ風バジル炒め。かぼちゃと大根のタイカレー。バスマティライス。なんとなくタイの屋台を意識したメニューにしました。味つけのベースは、魚醤とアガベで甘辛く。タイカレーにはレモングラスとシークワーサーの葉、しょうがが入っています。それから風味付けに香菜の根っこを刻んだものを加えて。
「パクチー好き!」という子もいるので、パクチーは別添えで出しました。「米が細長いね」「これは、肉じゃないでしょ?」「レモンの匂いがする~」など、食べながらいろいろな感想が聞こえてきます。バスマティは食感が軽く、子どもたちもおかわりしていました。
おとなは魚醤に島唐辛子と香菜を漬け込んだものをトッピング。ごはんがすすむ辛さです。
最近は、みんな率先して自分で食べた器を洗ってくれるようになりました。洗い方はまだまだざっくりしていますが、その気持ちが嬉しく「大きくなったなぁ」と目を細めてしまいます。
うちの子どもたちは、給食のときは、「お母さん」ではなく「給食を作る役割の人」と思っているらしく、その区別の在り方がまた興味深いです。
さて、今年も最後の月。体調に寄り添い、おだやかに過ごしましょう。