そんなことを教えてくれたのは、マイロハスの星占いでもお馴染み、石井ゆかりさんの著書『星をさがす』です。
ではいったいなにが見えているのかというと、なんと自分の星座の対岸にある星座なのだそう。たとえば牡牛座の人の誕生日には蠍座が、双子座の人の誕生日には射手座が見えます。
星占いでは、自分の対岸にある星座のことを「人生で巡りあう人びと、パートナー」の象徴とみているのだとか。相手のことは見えるのに、自分自身はよく見えないなんて、どこか耳が痛くなるお話です。
自分を知る「鏡」になるでは見えていない自分を知るには、どうすればいいのでしょうか。それは対岸の星座のように、目のまえにいる相手が鏡となって教えてくれるのかもしれません。
相手のことを見つめていると、いろんな自分を発見します。
でも相手ばかり見ていては、自分のことはわからず仕舞いになります。たとえば「この人、こんなことを言うなんて」とか、「この人素敵だな」とか思うけれども、それと同時に「わたしって、こんなことで腹が立つんだ」とか、「わたしって、こういうところが好きなんだ」など、相手に対する自分の反応をも客観的に見ることで、自分を知ることができるのかもしれません。
星占いを違う角度でそんなことを考えながらページを進めていくと、こんな文章に目がとまりました。
大切な人にお誕生日を祝ってもらったその夜に、ふと空を見上げると、そこに「自分と出会う人々の星」を見つけることができる
(『星をさがす』P28より引用)
なんともロマンチックな一文です。
また本によると、対岸にある星座同士には根本的なしくみに共通点があるのだとか。もちろん別の星座なのでキャラクターは違っています。そこも人との関係性に通じる気がします。たとえば相手のなかに自分との共通点を見出した瞬間に親近感を覚え、また自分にない部分に触れると、なぜか惹かれてしまうといった具合に。
星占いのことは表面的な12星座しか知らなかったわたし。これからは星占いを、またすこし違う角度で読めそうな気がします。
[星をさがす]
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