くるみあんぱん 220円(税別)
「otto (オット)パン」は、素材にこだわり、地元の人々に愛されるベーカリー。下町情緒漂うえばらまち商店街にほど近い、東急大井町線荏原町駅(東京・品川区)近くの遊歩道沿いにあります。
オーナーの木内俊弘さんの前職は、アンティーク雑貨店の共同経営者。お兄さんと一緒に開いたお店を閉めることになったとき、「自分の城を持ち、好きなパンを作りたい」と思ったそうです。
天然酵母と国産素材にこだわるパン作りパン屋になることを決意した木内さんは、パネテリア・アリエッタやネモ・ベーカリー&カフェで修行を積み、2010年、祐天寺にottoパンをオープン。そして、2011年、現在の店舗に移転。以来、天然酵母と国産素材にこだわったパン作りを続けています。
噛むほどに美味しい、クルミチョコパン&松の実パン左/くるみチョコパン 230円(税別) 右/松の実パン 200円(税別)
松の実パンは蜂蜜入り。一見、素朴な印象ですが、噛み締めるほどに味が広がります。そのまま食べても、おかずと合わせて食べてもおいしい万能パンです。くるみチョコパンはくるみ入りの生地とチョコがベストマッチ。食べ応えもばっちりです。
研究熱心な木内さんは美味しい生地にこだわる一方で、さまざまな食材を使い、季節ごとの新商品の開発にも力を入れています。
みんな大好き、王道クリームパンクリームパン 180円(税別)
全卵を使ったカスタードが程よい甘さのクリームパンは、王道のグローブ型で幅広い年齢層に人気です。
ottoパンは高齢のお客さんにも愛されているそう。そのため、難しいネーミングを避け、誰にでもわかりやすい商品名にしているそうです。
ハーブが香る、トマトパントマトパン 240円(税別)
イタリア産ホールトマトを練り込み、水を加えずに作ったトマトパンは凝縮されたトマトとオレガノの味と香りが特徴的。肉料理やチーズにとても合い、ソフトな食感も人気の定番です。
日々、愛情を込めてパン作りに励む木内さん。「近所の人に美味しいと言ってもらえるのがとても嬉しい」と笑います。毎日食べたくなるようなやさしい味わいのパンは、これからも地元の人々の食卓を彩りつづけます。
木内さんは毎日11種類の生地を一人で仕込んでいます。数が限られるので、ご希望のパンは、事前に予約や取り置きの電話をしておきましょう。
[ottoパン]
住所:東京都品川区中延5-9-10-107
営業時間:10:00〜18:00
定休日:月曜、第2・第4火曜
電話:03-5498-0255
(写真・文/石黒美穂子)