子どもの誕生日には、恒例の1品持ち寄りパーティが行われる。それが何よりの娯楽なものだから、当日は張りきって料理の準備をする。
この日はメニューは息子のリクエストの肉まん、それから苺のショートケーキ。
肉まんの皮は、白神こだま酵母と強力粉、薄力粉、塩をこねて作った。ぷっくり発酵した生地にあんを包む。肉あんは、豚もも肉と三枚肉を挽いて、たっぷりのキャベツとねぎ、椎茸、竹の子を加えた。胡麻油と醤油で味付けし、片栗粉でまとめる。
成形は子どもたちがこぞって行い、キッチンの作業台の上には粉がもうもうと舞った。こういう粘土感覚の料理は、子どもたちにとってかっこうの遊び。それも飽きると、今度は「やってみたい!」と大人も参加。
蒸気の立っている蒸し器で約20分。蒸し立ての肉まんをはふはふとみんなで食べた。なかにはヴェジの人もいるので、ヴァジミートで野菜まんも作った。ひとめでそうだとわかるように野菜まんの上には黒胡麻を散らした。
ショートケーキのスポンジケーキ部分は豆乳と菜種油を使った植物性仕様。
たっぷりかけた生クリームは丹那の生乳100%のクリーム。このクリームは、以前営んでいた店「coya」でも使っていたおいしいクリーム。わざわざこの日のために内地から取り寄せ、久しぶりのあの味をたのしんだ。
県産の苺もようやく出回ってきたので、スライスして間に挟み、上にものせて、ホワイト&レッドのスタンダードなショートケーキが完成した。大勢のおとなと子どものため、重量2キロのビックケーキ。
みんなが持ってきてくれた料理も素晴らしく、自家製生地のピザ、揚げパン、春菊のサラダ、新ジャガと豆のカレーマリネ、蓮根ボール......。わがや自慢の薪風呂も沸かし、入りたい人は自由に入ってもらった。
今月もまた、誕生日の子どもがいる。その度に、わいわいがやがや。田舎でもこうしてたのしみはたくさん作れる。