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時間をケチケチすることで、ほんとうはぜんぜんべつのなにかをケチケチしているということには、だれひとり気がついていないようでした。じぶんたちの生活が日ごとにまずしくなり、日ごとに画一的になり、日ごとに冷たくなっていることをだれひとりみとめようとはしませんでした。
(『モモ』ミヒャエル・エンデ著/岩波書店 文庫版P106より引用)
時間を節約する、とか時間短縮、というのはなんだか効率的なでスマートな感じがします。でも、時間を節約して、その節約した時間を何に使うのか、ということは明確にしておきたいなと思うのです。
たとえば、「手抜き料理」で、30分かかる料理を15分で作ったとします。短縮したぶんの15分間で私は果たして何をするのか。「手抜きは心抜き」という東城百合子さんの言葉を思い出します。「心抜き料理」で生まれた15分と30分かけて作った「心あり料理」。私にとってどちらが価値あるものかについては、いつも注意深くありたいと思っています。
今日食べたもの:スパゲティミートソースミートソースとはいっても、お肉は使っていません。お肉の代わりにみじん切りにした野菜がたっぷり入っています。にんじんをメインに、出汁をとった後の干し椎茸、切り干し大根、くるみをみじん切り。フライパンにオリーブ油とローリエとヒンを入れて加熱し、香りが出たらこれらの具材をいためます。トマトの水煮缶を加えてひと煮立ち。砂糖、塩、コショウで味を調えます。くるみや切り干し大根、干椎茸の食感が楽しいミートソース。ベジタリアンではない人にも好評です。
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