サンドロ・ボッティチェリ《聖母子と二人の天使》1468-1469 年頃、テンペラ、油彩・板、107×75cm ストラスブール美術館 (C)Photo Musées de Strasbourg, A. Plisson
初期ルネサンスにおけるフィレンツェ派の巨匠であり、「ヴィーナスの誕生」などの作品で知られる画家、サンドロ・ボッティチェリ。彼の名画の数々が、この春、日本へやってきます。
日本初公開のボッティチェリの名画3月21日(土)からBunkamuraザ・ミュージアムで開催される展覧会「ボッティチェリとルネサンス フィレンツェの富と美」。最大の見どころはフィレンツェ・ルネサンスで最も活躍した画家、ボッティチェリの作品たちです。国内最大規模の工房作などを含む17点が、世界中から集結します。
サンドロ・ボッティチェリ 《聖母子と洗礼者聖ヨハネ》 1477-1480年頃、テンペラ・板、直径96.5cm、ピアチェンツァ市立博物館 (C)Musei civici di Palazzo Farnese - foto Carlo Pagani
最大の注目ポイントは、日本初公開の「聖母子と洗礼者聖ヨハネ」。イタリア政府公認の「門外不出」の傑作を見られる数少ない機会です。こちらは5月6日(水・祝)までの期間限定公開。
サンドロ・ボッティチェリ《受胎告知》 1481年、フレスコ、243×555cm フィレンツェ、ウフィツィ美術館 (C)Gabinetto Fotografico della S.S.P.S.A.E e per il Polo Museale della città di Firenze
もうひとつの大きな見どころが、横幅5メートルにもおよぶフレスコ画「受胎告知」。修道院の壁画として描かれ、ボッティチェリの最盛期の傑作と評されています。
そのほかにも、ルネサンス期を代表する芸術家たちによる絵画、彫刻、工芸など約80点を展示。このなかには、ルネサンス期の人々の生活をひも解く資料も数多く含まれています。15世紀、イタリア・フィレンツェで隆盛を誇ったメディチ家一族を中心に、金融・貿易の富から花開いたルネサンスの歴史までを深く理解できる展覧会。会期は6月28日(日)までです。
会場:Bunkamuraザ・ミュージアム
会期:2015年3月21日(土・祝)〜6月28日(日)
※4月13日(月)と4月20日(月)のみ休館
開館時間:10:00〜19:00(入館は18:30まで)
※毎週金・土曜日は21:00まで(入館は20:30まで)