ところが、気持ちが必要以上にたかぶることで、気づかぬうちにストレスを溜めこんでしまい、体に不調が生じることも。この時期になるとどうも調子が......、というかたは要注意。もしかしたらそれは「肝気」のしわざかもしれません。
中医学でみる「春」と「肝」の密接な関係中医学では、春と五臓の内の「肝」が密接な関係にあるとしています。この「肝」は、いわゆる肝臓という臓器そのもののことだけではなく、情志を主る機能も含んでいます。
又、ストレスに一番影響を受けやすい臓でもあります。「肝気」は春の陽気に刺激され、この時期上昇しすぎてしまう傾向があります。(中略)
この時期に目が充血したり、頭痛、めまい、そしてイライラといった症状があれば、肝気が上昇しすぎている可能性が高いわけです。
(ikanpoより引用)
「春の陽気」と「年度初め」によるダブルの刺激が不調のひきがねになるわけです。では、上昇しすぎてしまった肝気を平常レベルに戻してやるにはどうすればよいのでしょうか。
不調緩和には「セロリ」セロリには「平肝清熱」の作用があります。空回りをして加熱した肝の熱を取る作用です。イライラして頭に血が上ったような状態を改善します。
(医道の日本社より引用)
また、その香り成分にも注目です。
セロリの香りの主成分であるアピインやセネリンには、精神を安定させる効果があるといわれています。また、頭痛を緩和したり、イライラやストレスを解消する効果が期待できます。
(わかさ生活より引用)
サラダに炒め物にスープ。生でも加熱してもおいしいセロリは、ひとり暮らしでも余さず使い切りやすい野菜。たいていどこのスーパーにもあるので、工夫しながら少しずつ毎日の食卓に取り入れてはいかがでしょう。もし、セロリの味が苦手であれば、入浴剤として使うのもひとつの方法です。
適量のセロリの葉をガーゼなどに包み、浴槽に入れて入浴します。精油成分が湯に溶けだしていくので、湯冷めしにくいという利点もあります。
(ikanpoより引用)
気候もますますよくなるこれからの季節。生き生きとした新緑のように、心も体もすこやかに、おだやかな気持ちで日々を過ごしたいものです。
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