もうすぐ春のバラが咲きはじめます。バラといえば、約60品種・600株もあるといわれている日比谷公園のバラが有名。この公園内にある日比谷図書文化館では、ひとあしさきにルイ16世王妃マリー・アントワネットも愛した芸術のバラを観ることができます。 ルドゥーテの傑作「美花選」

4月18日(土)~6月19日(金)に日比谷図書文化館特別展として開催される、ルドゥーテ「美花選」展。そこではマリー・アントワネットに仕え、また植物画を教えたと言われている宮廷画家 ルドゥーテの描いた「バラ」が展示されます。

緻密で繊細で正確なルドゥーテの「バラ」は、いまなお世界中の人々に愛される作品。花を愛する人々のためにルドゥーテが制作した版画集「美花選」からは、バラ以外にも色とりどりに咲く花や、ロマンチックなブーケ、果物等を描いた作品も展示されます。これらは前期と後期で1部展示替えすることにより全144点観ることが可能になりました。また銅版画だけでなく、肉筆の作品2点や資料等も展示されます。

コンサートやワークショップも

本展覧会ではさらに、「ルドゥーテの時代の音楽とチェンバロ レクチャーコンサート」~「美花選」で装飾されたチェンバロの調べ~と題されたコンサートや、いま人気の「大人の塗り絵」として「ルドゥーテのバラを塗ってみよう!」ワークショップなども開催される予定です。

また本展の「美花選」をモチーフに、特別に装飾されたチェンバロも初登場します。会期中の毎週土曜・日曜日13時、15時(各15分間)にはその調べも聴くことができるのだとか。

ルドゥーテの手によって描かれた、柔らかい陰影と、凛とした佇まいの花や果物たち。きっとマリー・アントワネットも、この「花のラファエロ」と呼ばれた天才画家の華麗な作品に酔いしれていたことでしょう。もしかするとじぶんと同じ気持ちで眺めていたのかもしれないと思うと、作品を通じてより王妃が身近な存在に感じられます。

ルドゥーテ「美花選」展

会期:4月18日(土)~6月19日(金)

※休館日:4月20日(月)、5月18日(月)、6月15日(月)

観覧時間:平日・10:00~20:00、土・10:00~19:00、
日祝・10:00~17:00(入室は閉室30分前まで)

会場:千代田区立日比谷図書文化館1F特別展示室

観覧料:一般300円、大学・高校生200円

千代田区民・中学生以下、障害者手帳をお持ちの方および付き添いの方1名は無料

[ルドゥーテ「美花選」展 , 東京のバラ園・バラの名所, ピエール・ジョゼフ・ルドゥテ]

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