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絵本がおしえてくれる、いまの暮らしに本当に必要なもの
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絵本がおしえてくれる、いまの暮らしに本当に必要なもの

2015-06-29 08:00
    いまを生きる大切さ、美しさ、儚さが、アリシア・ベイ=ローレルさんのイラストとともに綴られている絵本『この世界にようこそ』(広瀬裕子著/ミルブックス)には、私たちを優しく包み込むようなフレーズとイラストがたくさんつまっています。 ふと、立ち止まりたくなるときに

    この世界にようこそ』作:広瀬裕子 絵:アリシア・ベイ=ローレル 出版社:ミルブックス 定価:1100円(税抜)

    ページをめくるたびに出合う、シンプルなのに心の奥底にすっと入り込むフレーズと、そのフレーズにフィットしたイラスト。

    私たちはなぜ生まれてきたのか、何をすべきなのか、何が大切なのか、そんな漠然とした不安や、巡る想いを感じたとき、ぜひ傍らに置いて、ゆっくりと言葉のひとつひとつを味わいたい。絵本『この世界にようこそ』は、そんな大切な存在になりそうです。

    いくつもの場面と風景

    ながめたり

    歩いたり

    かけぬけたり

    ときに

    家族と

    友人と

    恋人と

    ときに

    ひとりで

    景色が変わっても

    いのちは変わらない

    季節がめぐるように

    人生もめぐる

    (『この世界にようこそ』より引用)

    季節がめぐるように、いのちもめぐる

    この絵本の作者である広瀬裕子さんは、この絵本で「季節がめぐるように、いのちもめぐる」ということを書きたかったのだとおっしゃっています。

    私たちは、繰り返される毎日のなかで、どれくらいの時間を、どんなことに、誰と費やしているのでしょう。

    めぐる季節のなか、さまざまな、ひとやモノとの出会いや別れがあり、たくさんのできごととともに、喜怒哀楽を感じる。それを大変だと思うのか、楽しいと思うのか。

    絵本のなかで、とても印象的なフレーズがあります。

    必要なものは

    そう多くない

    たくさんの荷物をおろし

    すがすがしい気持ちで

    (『この世界にようこそ』より引用)

    いまの時代を象徴するであろう、物質に支配された社会。そんななかで、いかにシンプルに暮らすか。

    余計なものを削ぎ落して行くと、軸となる輪郭が表れるように、日々の暮らしにおいても、必要最低限なものだけで過ごしてみると、本当に大切なものが簡単に見つかるのかもしれません。

    アリシア・ベイ=ローレル原画展開催

    「この世界にようこそ」刊行を記念して、アリシアさんの原画展が鎌倉および、都内で開催されます。

    広瀬さんの紡ぐ、シンプルで美しい言葉からインスピレーションを受けて描かれた、アリシアさんのやさしく素直な絵の数々。これらの原画に合わせて、1970年に発行されて以来、世界中で愛されている自然生活書『地球の上に生きる』の原画も展示されているそうです。(原画は一部を除き購入可能)

    眺めているだけで心が安らぐ、シンプルで優しいアリシアさんの世界観を、この機会に堪能するのも素敵です。

    [アリシア・ベイ=ローレル原画展]

    ・鎌倉「moln」

    会期:2015年7月2日(木)~7月19日(日)

    営業時間:11時~18時(月・火曜日定休)

    会場:「moln」鎌倉市御成町13-32-2F

    ・等々力「巣巣」

    会期:2015年7月24日(金)~8月16日(日)

    営業時間:10時半~18時半(月曜日定休)

    会場「巣巣」世田谷区等々力8-11-3

    ※8月1日に広瀬裕子さんとアリシア・ベイ=ローレルさんによるトークセッションを開催。詳細は巣巣のサイトHPにて確認を。

    [この世界にようこそ]

    life is beautiful via Shutterstock

    RSSブログ情報:http://www.mylohas.net/2015/06/047216konosekaini.html
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