料理を食べてみて、足りないと思ったら各自が塩を足します。というのも、必要な塩分量はひとによってちがうから。たとえば、汗をたくさんかくひとと、まったくかかないひとでは、汗をかくひとのほうが塩分を必要とします。運動量や前の食事の内容によってもかわります。
料理を自分でする場合でも、自分の体調は日々変わるので、計量スプーンできっちり計って毎回同じ塩分量にしたとしても、そのときどきで薄かったり、濃かったりするもの。だから、そのときにおいしい、と思える塩の量を自分で調整します。自分がおいしいと感じる塩けが、体が必要な塩分量だとおもうからです。
個人的には、塩よりも白砂糖の摂り過ぎのほうが体に悪いのではないかと思っています。ただし、塩は自然塩を。精製された「食塩」とはまったくちがってまろやかで甘みがありおいしいのです。それに、食塩を使った料理を食べると、しょっぱいと感じる味付けのものでなくても、食べた後にびっくりするほど喉が渇いてしまいます。おもうに、体が必要なのは食塩ではなく、もともと含まれていたミネラルなのでしょう。
塩にはピンからキリまでありますが、調理用にはスーパーマーケットで売っているリーズナブルな自然塩でいいとおもいます。そして、あとからかけるための塩はちょっとおいしいものにしたり、旅行先でお土産に買ってきたものを使ったりと、アクセサリーのようにいろいろ遊んでみると楽しいとおもいます。
今日食べたもの:トマトとズッキーニのパスタトマトとズッキーニをたくさんいただいたので、たっぷり使ってパスタにしました。ざくざく切って、オリーブオイルでざっと炒めます。全体に火が通ったら、蓋をして少し待って、おいしいお塩で味付けします。かために茹でたパスタを加えてトマトのスープを少し吸わせるように炒めます。お皿に盛ったら、お気に入りのオリーブオイルをひとまわし。
にんにくやたまねぎや、スパイスやハーブなどなど、なんにもいりません。トマトとズッキーニだけで、箸が止まらないおいしさです。パスタを入れずに、そのままおかずとしてパンなどと合わせて食べるのもおすすめです。